リニア中央新幹線のルーツがここに! 日豊線に沿う宮崎実験線の高架

2020.04.28

ニッポンのリニア鉄道線は、宮崎県にあった―――。

宮崎空港から特急にちりんに乗って50分、日向市駅にとまる手前、東都農駅を通過する前後で右手車窓に突然、日豊線や海岸線に沿ってまっすぐにのびる高架線がみえてくる。

リニアモーターカー宮崎実験線。国鉄が1974(昭和49)年から手がけた、7kmの高架単線の実験線。

この宮崎実験線のうえを走ったリニア無人実験車両形式のひとつが、国鉄ML500。

ML500は1979(昭和54)年、なんと517km/hという宮崎実験線 最高速度記録をマーク。その後、凸型から凹型に軌道を変更し、MLU001などが実験を重ねた。

そんな宮崎実験線での走行試験も1996年で終了。その実験の舞台は、現在の山梨実験線へと移って現在に至る。

日向灘と日豊線に沿ってひたすらまっすぐにのびる宮崎実験線は、リニア実験車両の往来が消えまさに無用の長物に。見事な孤独路線のまま放置されていたところに、2010年、転機が訪れる。

国際航業グループによる太陽光発電のフィールドとして、この実験線の高架線が選ばれ、世にも珍しい、細くて長い太陽光発電所が誕生した。

その名も、宮崎ソーラーウェイ都農太陽光発電所。宮崎実験線のうちの3.9kmに出現した都農第1・第2太陽光発電所には、1万2962枚(第1:442枚、第2:1万2520枚)のパネルが並ぶ。

――― リニア実験線からソーラー発電所へ。いまも残る宮崎実験線の高架線は、日豊線 東都農駅とその前後で、海側車窓に映るから、その鉄道遺産の姿を電車のなかからチェックしてみて。


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