島根の水の都―――松江市。その松江から出雲大社へむけて走るローカル私鉄が、一畑電車 北松江線。

宍道湖の湖南を行くのが山陰線、湖北を行くのが一畑電車 北松江線。

北松江線と大社線をもつ一畑電車はいま、自転車をいっしょに載せて旅できる。

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ってことで、松江しんじ湖温泉駅のちかくにあるレンタサイクルを検索してみると……あるある!

松江しんじ湖温泉駅から徒歩2分。京橋川のほとりにある古民家活用型 多創造複合施設「SUETUGU」(松江市末次町)に TRIP SPICE というレンタサイクルサービスがある。

TRIP SPICE のホームページからかんたんに予約できてレンタル1時間300円。借りれるチャリは Daytona社 ポタリングバイク「DE01」で、電動アシストがつくうえに、めっちゃおしゃれ。

でさっそくチャリの操作方法を教わって、宍道湖まで走ってみる。この時点でめっちゃ気持ちいい!! 宍道湖の風にあたりながらサイクリング、湖畔を走るジョガーと「こんにちは」。いま最高だわ。

せっかく自転車に乗ってるんだからってことで、松江しんじ湖温泉駅のまわりを走ってみると……みたことない一畑電車の信号や、ガーダー橋も間近にみえたり。駅のまわりを自由に走れるのもレンタサイクルのおかげ。

豪快な揺れ、おだやかな宍道湖の水面、その先は……

でいよいよ一畑電車フリー乗車券(1600円)を手に入れて、自転車といっしょに電車に乗り込む。

自転車を載せてくれたのは、もと東急1000系の一畑1000系。車内には自転車を置くスペースがあって、ゴムで自転車を固定できるようになってる。

松江しんじ湖温泉駅を出発した一畑1000系は、すぐに宍道湖沿いを行く。そこで感じたのは、めちゃめちゃ揺れること。しかも豪快に!

動画↑↑↑をみてわかるように、立ってまともに動画撮影できないぐらい。

左車窓には宍道湖と国道431号を行くクルマたち。同じ方向にクルマを走らせる運転手や助手席の表情もみえたりして、「あーいいなーっ」って思う。

これ、湖岸海岸+沿岸道+鉄道線路の3セット空間の鉄道車窓あるある。右車窓には、島根半島の山々や佐陀川(さだがわ)のおだやかな川面。

車内は観光客が半分、地元客が半分という感じ。女子旅2人組が松江フォーゲルパークで下車するのをみて、電車はふたたび豪快に揺れながら加速し始める。

このあと、一畑電車のルーツで参詣輸送の目的地、一畑寺(いちばたじ)への最寄り駅、一畑口駅で降りてみることに。

そのルーツを知るべく一畑寺へ―――じゃなくて、山側とは逆の宍道湖側にある湖畔居酒屋に行ってみる。