1日あたり1100人規模! JR北海道が人力で除雪する作業の過酷な現実

2020.12.05

東京でも真冬並みの気温を記録したきょう。北の大地、北海道の本格的な冬にむけ、JR北海道の作業員たちが人力による除雪作業を始める。

「降雪量も多く、厳寒地の北海道では、機械設備による除雪作業などのほかに、さまざまな作業を人力で行わなければ、冬季の安全な運行を確保できない」(JR北海道)

JR北海道の人力による除雪作業は、駅構内ポイントや在来線踏切の除雪、車両付着雪の除去、トンネル内のつらら落としなどがある。

駅構内のポイント除雪作業

駅構内の線路上は、排雪モーターカーロータリーなどによる機械除雪のほか、ポイントには多くの機器があることから、手作業により細かく雪を取り除く必要がある。

また、ポイント以外にも機械で除雪できない場所(ホーム・屋根上など)があることから、全道各地の駅構内では、一日あたり1100人規模で除雪係員が昼夜を問わず除雪作業を行っている。

在来線踏切の除雪作業

冬の踏切道は、自動車が行き来すると列車の車輪が通過するレール部分(フランジウェイ部)が圧雪で埋まってしまう。

これを放置すると、通過する列車がフランジウェイ部に詰まった氷雪に乗り上げ、脱線する危険性がある。

そこで遮断機・警報機・注意柵をはじめ、踏切道なども安全に自動車が通行できるよう、除雪する必要がある。

これらの作業も機械では行えないため、全道各地に点在する約1360か所の在来線踏切(全道の踏切約1540か所のうち、約180か所は冬の使用を停止)では、除雪係員が昼夜を問わず手作業で除雪作業する。

車両に付着した雪氷除去、トンネル内のつらら落としも

車両に付着した雪氷も、人力で除去する。

列車は走行中に雪を舞い上げ、車両の台車まわり機器に大量の雪が付着する。

付着した雪や氷の塊が走行中に落下すると、地上設備を破損させたり、線路上のバラスト(砕石)に当たってバラストを周囲に飛ばす恐れもある。

こうしたリスクから、定期的に車両に付着した雪を車庫でとかす作業(融雪作業)を毎日のように実施している。

また、トンネル内のつらら落としや結氷除去などの作業もある。

トンネル内には周辺の地層から浸みだしてきた水が凍り、つららや氷ができる。

つららは架線を傷めたり、走行する列車に接触すると運転席などの窓ガラスを破損させる恐れがある。

また、線路内に発生する氷が大きくなると、そこに車輪が乗り上げて脱線を引き起こす恐れもある。

こうしたリスクを避けるべく、電気・保線系統係員が昼夜を問わずトンネル内のつらら落としや結氷除去作業を行っている。

――― JR北海道はこうした人力の除雪作業のほか、新幹線などでは機械による除雪作業も継続させている。


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