東京メトロのシェアオフィスは「CocoDesk」

扉の形状に違いはありますが、東京メトロの「CocoDesk」はJR東日本の「STATION WORK」にも似た印象です。(筆者撮影)

〝駅でビジネス〟は、JR東日本以外の鉄道事業者にも波及します。東京メトロは2021年2月2日、大手事務機メーカーの富士ゼロックスとの協業で、個室型ワークスペースの「CocoDesk(ココデスク)」を千代田線新御茶ノ水、日比谷線六本木、東西線日本橋など7駅にブース11台で展開する方針を発表しました。CocoDeskの事業スタートは2020年2月からで、今回の7駅11台を加え全体で26駅46台になります。

CocoDeskはメトロ、ゼロックスの2社共創ブランドで、メトロの資料には「メトロ駅だけでなく、オフィスビルなどでも設置が進んでいます」とあります。JRとメトロを比較すれば、自社ブランドのSTATION WORKを駅構内中心に増設するJR、市中に共通ブランドのCocoDeskがあるメトロという違いがあります。どちらが良い悪いでなく、私は双方を支持したいと思います。

ここからは完全な仮定の話ですが将来、鉄道のエキナカオフィスが定着して、SuicaやPASMOのような鉄道共通のブランドになれば、それはそれで鉄道の未来を開く扉になるでしょう。一つ付け加えれば、メトロは関連事業の割合が一般の鉄道事業者に比べまだまだ低いので、CocoDeskのような新規事業は、経営基盤強化につながると思います。

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STATION WORKとCocoDeskに関しては、鉄道チャンネルに詳しい紹介記事があります。併読いただければ幸いです。