那覇LRTのルーツはここにあり 2010年11月に沖縄で開かれた「LRTワークショップ2010」【取材ノートから No5】

2021.06.05

開業18年目を迎えたゆいレール。那覇空港(那覇市)―てだこ浦西(浦添市)間17.0キロを結びます。

鉄道ファンや街づくり関係者に関心の高い次世代型路面電車のLRT。富山市の「富山ライトレール」の成功や、開業が待たれる「芳賀・宇都宮LRT」など話題の広がりを受け、全国各地で整備を待望する動きが起きています。そうした都市の一つが、人口32万人の沖縄県の県庁所在地・那覇市。同市は2020年3月に策定した「那覇市地域公共交通網形成計画」で、LRTを「街づくりと連携した市域内流動の基幹交通軸」に位置付けました。

〝那覇LRT〟の原点といえるのが、2010年11月に那覇、宜野湾の両市で開かれた国際会議「LRTワークショップ2010」です。戦時中まで軽便鉄道があったものの、2003年8月の沖縄都市モノレール(ゆいレール)開業まで約60年間にわたる鉄軌道の空白期間があった沖縄でLRTの会議が開かれたのは、地域がマイカー社会のひずみに気付き、鉄道やLRTを待望する声が高まってきたからです。当時の取材ノートを見ながら、全国の中核都市に共通する街づくりとLRTの関係性を再考。あわせて、那覇市の最近の動きを取り上げます。

(本稿で使用した写真は全て2020年秋の沖縄取材で撮影した那覇市の交通スナップです)

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