最後の山場、碓氷峠レベルの最急勾配区間を電車はどう走るか_宇都宮ライトレール建設現場を歩く

2021.07.06

併用軌道、専用軌道、高架軌道……めまぐるしく変わる車窓と、急カーブ・急勾配が連続する路面電車、宇都宮ライトレール(芳賀・宇都宮LRT)14.6km。

2023年開業をめざし工事がすすむ、国内初の新規次世代型路面電車システム(LRT)の建設現場を、鬼怒川から終点 芳賀・高根沢工業団地電停へとたどってみてきた。

今回はその「最後の山場」。最急勾配区間と思しき連続勾配と深い谷へと続く軌道区間を行く。

鬼怒川橋りょうから高架軌道が連続し、S字カーブで大学脇をかすめ、LRT・バス・自転車・クルマが平面接続する交通結節点をもつ電停、緩急接続できるホームをもつ電停、灌漑用水路の谷間を高架軌道で抜けていく区間など、これまでの注目シーンは過去記事↓↓↓をみてもらうことにして、いよいよ最終区間へ。

画像↑↑↑は、芳賀町工業団地管理センター前電停を背にし、次のかしの森公園前電停を遠望している風景。

信越線 碓氷峠レベルに迫る60パーミル勾配

用水路が流れる大きな谷間に、かしの森公園通りが続いている。

宇都宮ライトレールの線路は、このかしの森公園通りの中央に敷かれるイメージの、センターリザベーション。

その軌道スペースを確保すべく道路拡幅工事のまっただなかで、自動車道と歩道の間にある植樹が伐採されているのがわかる。

宇都宮ライトレールの軌道は、道路中央の植木を撤去したスペースあたりに敷かれるイメージ。

そしてこの谷間を行く宇都宮ライトレールは、信越線でEF63形電気機関車が活躍していたころの碓氷峠レベルに迫る60パーミルほどの勾配で、ここを新潟トランシス製の新型3連低床式路面電車HU300形が駆け下り、駆け上がっていく。

この画像↑↑↑の坂道を登り終えた付近、本田技研工業 栃木体育館のすぐ先に、かしの森公園前電停ができる。

あっけなく終わる、本田技術研究所 北門

かしの森公園電停を過ぎると、宇都宮ライトレール終点 芳賀・高根沢工業団地電停。

仮称「本田技研北門」といわれていた地で、その名のとおり、本田技術研究所プルービンググラウンドや本田技研工業生産本部栃木オフィスがある土地の北門付近(画像↑↑↑)にできる。

ちょうど画像↑↑↑の歩道橋付近に電停ができるイメージ。ここも、先ほどの芳賀町工業団地管理センター前電停~かしの森公園前電停と同じく、道路中央に線路やホームをおくセンターリザベーション。

この付近も、道路拡幅工事へむけて樹木が伐採されていた。

―――宇都宮駅前の併用軌道、鬼怒川を越える高架軌道、山あり谷あり、碓氷峠レベルの勾配ありの、ドラマチックな軌道が続く宇都宮ライトレール。

その終点は、途中のドラマチックでめまぐるしい展開とは対照的に、あっけなくストンと、地味に、終わる。

宇都宮ライトレール開業まであと2年。その営業運転が始まるまで、建設現場をゆっくり、歩いてみて。

◆ふたつの工業団地の境、谷間を起伏のある高架橋で越える
https://tetsudo-ch.com/11588369.html

◆路面電車でめずらしい緩急接続、1面3線オフセット電停で折り返し運転もできる
https://tetsudo-ch.com/11580473.html

◆LRT バス 自転車 クルマ がひとつの平面でつながる乗り換え施設が新しい
https://tetsudo-ch.com/11567303.html

◆清陵高校前電停からの地平区間、急勾配の先にS字カーブの美
https://tetsudo-ch.com/11558949.html

◆箱型とPC桁の高架橋で栗畑の丘を越え、また勾配
https://tetsudo-ch.com/11552402.html

◆鬼怒川橋りょうと飛山城跡電停付近にあるPCまくらぎ
https://tetsudo-ch.com/11549151.html

◆宇都宮ライトレール新型車両 HU300形
https://tetsudo-ch.com/11500243.html


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