日本海沿いに富山と青森を結ぶ 羽越・奥羽新幹線とは? 地元による時間短縮効果などの試算まとまる【コラム】

2021.07.10

現在のJR秋田駅には秋田新幹線E6系「こまち」が乗り入れます。この駅に羽越・奥羽新幹線が走る日は来るのでしょうか。(E6系イメージ写真: くまちゃん / PIXTA)

日本海側の北陸信越地方と東北を結ぶ新しい高速鉄道、それが羽越新幹線と奥羽新幹線です。羽越新幹線は富山―新青森間の486.1キロ、奥羽新幹線は福島―秋田間の265.6キロ。政府が1973年に基本計画を閣議決定したものの、その後約50年間にわたり目立った動きなしというのは、本コラムで取り上げた四国新幹線や山陰新幹線にも共通します。

羽越・奥羽新幹線を取り上げるチャンスを探していたところ、沿線自治体の「羽越・奥羽新幹線関係6県合同プロジェクトチーム(PT)」が2021年6月21日、時間短縮効果や、新幹線の建設費用と経済効果を比較した費用便益比について、初めての調査結果を公表しました。これまでの経緯や今回の調査結果から、2つの新幹線について考えてみましょう。

ポスト北海道、北陸、西九州新幹線に名乗り

2016年3月に北海道新幹線新青森―新函館北斗間が開業して、北海道から九州まで新幹線がつながったわけですが、本州内のルートは太平洋側にシフト。日本海側は北陸新幹線を除き、秋田・山形新幹線、第三セクターの智頭急行、JR伯備線をはじめ、太平洋側から在来線を高速化する形で幹線鉄道網が形成されています。

現在、整備新幹線は北海道、北陸、西九州の3路線を鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)が建設中(JR東海が事業主体のリニア中央新幹線を除きます)。スケジュール通りなら、2031年までに完成を迎えます。3新幹線に続き、どの新幹線を建設するかは未定で、塩漬け状態が続く四国、山陰の両新幹線とともに、羽越・奥羽新幹線の沿線自治体が今回、早期着工に名乗りを上げました。

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