鉄建建設はコラムで情報発信

広報大賞2021の準優秀部門賞を受ける鉄建建設の野地奈央子広報部担当部長(中央)と原田慎一経営企画本部副本部長(右)(筆者撮影)

ここからはもう1社の受賞企業、鉄建建設に移ります。本サイトで社名検索すると、「新幹線の上に橋上駅舎、ゆりかもめとモノレールがデッキでつながる浜松町駅」、「東武、清水公園~梅郷間の高架区間は3月28日使用開始 愛宕駅新駅舎も同日から」といったニュースで、施工会社として鉄建建設がヒットします。

鉄建建設はニュースリリースのほか、「てっけんプラス+」と題したコラムで情報発信します。てっけんプラス+には興味深いニュースが並びますが、ここでは土木広報大賞2021の表彰セレモニーでお話をうかがった、経営企画本部広報部の野地奈央子担当部長おすすめの一本をご案内します。

ホーム下への避難を体験

2021年11月26日に発信されたのは、「建設技術総合センターで駅のホームや踏切設備などを体験学習」。千葉県四街道市にある県立千葉盲学校中学部の生徒と先生が、同県成田市の鉄建建設建設技術総合センターを訪れ、安全な鉄道利用の方法を体験しました。

体験学習でホームドアを確認(左)、ホーム下に避難する参加者(右)(画像は鉄建建設の「てっけんプラス+」から)

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体験学習では鉄建建設の社員が講師をつとめ、視覚障がい者用誘導ブロックを白杖でたどったり、非常停止ボタンの押し方を実地で学びました。特に貴重だったのがホーム下への避難。ご存じのように、多くの列車ホームは端部が軒先のように突きだしているので、万一の転落時、ホーム下に入れば列車をやり過ごせます。

もう一つの踏切設備関係では、遮断機をくぐる、非常停止ボタンを押す、踏切内で検知器の反応を確かめるなどを体験。参加者からは、「貴重な体験ができた」の感想も聞かれました。

土木広報大賞2021のご紹介はここまで。鉄道・運輸機構のYouTube、鉄建建設のホームページは興味深い内容がいっぱい。鉄道ファンの皆さん、ときどきチェックしてみてはいかがでしょうか。

鉄道業界からはJR東日本の今井政人常務執行役員が選考委員として参加、講評を述べました(筆者撮影)
土木広報大賞2021にはこんな受賞者も。土木広報大使を務める漫才コンビ「元気丸」の水戸竜司さん(左、ツッコミ担当)と北岡一成さん(右、ボケ担当)が企画部門の準優秀賞を受けました。2人は呉工業高専の同級生で同じ建設会社に就職しましたが、退職してお笑いの世界に進みました。2人にとってのDIYは「土木いつでもやってる」、甲子園球場に行っても見るのは野球ではなく阪神園芸のグラウンド整備だそう。漫才はYouTubeでみられます(筆者撮影)

記事:上里夏生