JRグループは2022年10月26日、JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州の特急列車(新幹線を含む)において、シーズン別の指定席特急料金を改定し、利用時期に応じて4段階の料金を設定すると発表しました。2023年4月乗車分から適用となります。

見直しの内容は、これまで閑散期・通常期・繁忙期の3段階に分かれていた特急列車の指定席特急料金に、新たに「最繁忙期」を設けるというものです。料金は通常期を基準に、最繁忙期が+400円、繁忙期が+200円、閑散期が-200円となります。

料金設定のイメージ(画像:JRグループ)

最繁忙期は利用が特に多いGW・お盆・年末年始の各期間に適用されます。一方、ピーク期間以外では閑散期や通常期を新たに設定し、移動の日を少しずらすことで「これまでよりお求めやすい価格で特急列車をご利用いただける」ようにします。

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4段階の料金体系はすでにJR東日本・JR北海道の新幹線、JR東日本の在来線特急、JR西日本の北陸新幹線で導入されていますが、これをJR旅客各社に拡大するイメージです。シーズン別料金見直しの対象となるのは下記表の通りです。

新料金設定の対象列車(画像:JRグループ)

また、これまでシーズン別料金の設定がなかったグリーン車および寝台車利用時の特急料金についても、同時期からシーズン別の料金が適用されます。

ただし、普通車指定席でも通年同額(通常期)としているJR北海道内の在来線特急、JR東日本の一部の在来線特急などは対象外となります。また、JR九州の西九州新幹線および在来線特急列車には閑散期は適用されません。

グリーン車の料金設定イメージ(画像:JRグループ)