東武鉄道の2023年度設備投資計画をご紹介します。

東武鉄道は、安全・安心で暮らしやすく、そして選ばれる沿線を目指し、2023年度鉄道事業において総額377億円の設備投資を行います。

いよいよ運行開始 新型特急スペーシア X

【東武鉄道2023年度鉄道事業設備投資】

1.安全・安心の持続的な提供
◇ 鉄道立体化の推進 :沿線5か所において鉄道の立体化を推進しています。
【とうきょうスカイツリー駅付近高架化】
東武スカイツリーライン とうきょうスカイツリー駅付近(とうきょうスカイツリー~曳舟駅間)では、2022年度は上り線の高架橋工事が完了し上り線高架橋区間を供用開始し、2023年度は下り線高架橋工事を推進します。
【春日部駅付近高架化】
東武スカイツリーライン・東武アーバンパークライン 春日部駅付近(一ノ割~北春日部駅間、八木崎~藤の牛島駅間)では、2023年度は、東武スカイツリーライン上り仮線工事を推進します。この事業が完了すると10か所の踏切が廃止されます。
【清水公園~梅郷駅間高架化】
東武アーバンパークライン 清水公園~梅郷駅間では、2023年度は引き続き野田市駅部の高架橋工事を推進し新駅舎の供用開始および2面4線化を目指します。
【竹ノ塚駅付近高架化】
東武スカイツリーライン 竹ノ塚駅付近(西新井~谷塚駅間)では、2023年度は事業完了を目指し引き続き引上げ線高架橋工事や側道の復旧および高架下整備を推進します。
【大山駅付近高架化】
東武東上線 大山駅付近(下板橋~中板橋駅間)では、2023年度は工事着手に
向け設計業務・準備工事等を推進します。この事業が完了すると8か所の踏切が廃止されます。

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◇ 車内防犯カメラ設置の推進

◇ 自然災害への備えの強化

2.さらなるサービスの向上
◇ 新型特急スペーシア X の就役
沿線最大の観光地である日光・鬼怒川エリアの観光需要喚起を目的に、2023年7月15日より東武特急の新たな象徴となる新型特急スペーシア X 2編成の運行を開始します。また運行開始に合わせて浅草駅・東武日光駅を改修します。さらに2024年度の導入に向けて、新たに2編成の車両製作を進めます。

◇ 駅舎のリニューアル・橋上化
2023年度 駅舎リニューアル:東武スカイツリーライン 北春日部駅、伊勢崎線 花崎駅・加須駅、東武アーバンパークライン 新柏駅
駅舎の橋上化:東武アーバンパークライン 七里駅

◇ 車両のリニューアル
佐野線・小泉線・桐生線において運行する車両のリニューアルを進めます。2023年度 10050型車両リニューアル:7編成

3.駅バリアフリー化の推進
◇ ホーム柵整備の推進
ホーム柵(可動式・固定式)については、ホームにおける転落防止等さらなる安全性の向上を目的として整備を進めており、2035年度までの「鉄道駅バリアフリー料金制度」の届出整備期間においては「優先整備駅」を定め、東武スカイツリーライン(浅草・押上~北春日部駅間)、東上線(池袋~川越市駅間)、東武アーバンパークラインの全駅、伊勢崎線の乗換駅(久喜駅)に整備することとし、整備済みの駅を含め計85駅を整備します。

◇ ホーム柵以外の駅設備
・エレベーターの新設:2023年度 工事着手駅・宇都宮線 おもちゃのまち駅 東上線 朝霞台駅
・駅トイレリニューアル(洋式化を含む): 2023年度 整備駅:9駅(東武スカイツリーライン 梅島駅・獨協大学前駅・越谷駅・一ノ割駅・姫宮駅・東武動物公園駅、宇都宮線 東武宇都宮駅、東上線 北池袋駅・成増駅)
その他、発車案内表示器の新設、ホームと車両乗降口の段差・隙間縮小、曲線ホームと車両乗降口の隙間縮小、内方線付き点状ブロックの整備(JIS 対応化含む)、誘導用ブロックの JIS 対応化を実施予定

4.新技術導入の推進
◇ 大師線における添乗員付き自動運転 (GoA3)に向けた検証
大師線において添乗員付き自動運転(GoA3)実現に向けた検証を進めており、2022年度は前方障害物検知システムを営業列車に仮設搭載した検証試験および地上側に設置する各種センサの検証試験を実施しました。2023年度は、引き続き前方障害物検知システム・地上センサの検証を行うとともに車両の設計業務を実施します。

◇ 車上データの有効活用

◇ 施設保守のデジタル化の推進

5.環境負荷の低減
◇ 電力回生インバータ装置導入の推進
電車がブレーキを使用した際に発生する回生電力をさらに有効活用するために「電力回生インバータ装置」の導入を推進していきます。本装置は、余剰回生電力を直流電力から交流電力に変換し、駅等の電源として用いることで電力使用量の削減を図るものです。2023年度は、西新井変電所とふじみ野変電所にて運用開始するとともに、新たに栃木変電所、板橋変電所、若葉変電所、森林公園変電所への導入に向け準備を進めます。

(写真/画像:東武鉄道)

東武鉄道では、やはり新型特急「スペーシアX」の登場が一番の注目点ではないでしょうか。運行当初はなかなか予約ができないかもしれませんが、今後は長年にわたり運行される予定ですので目にする機会もあるのではないでしょうか。興味のある方はぜひ乗車をご検討ください。

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