JR南武支線用に転用改造されたE127系車両(写真:JR東日本横浜支社)

JR東日本横浜支社は2023年7月24日、JR南武線「尻手~浜川崎駅間」(JR南武支線、4.1km)へ投入する「E127系」について、2023年9月13日から順次営業運転を開始すると発表しました。

このE127系はもともと新潟エリアを運行していた車両です。1995年に0番台が登場し、長らくJR線で活躍したのち多くはえちごトキめき鉄道へ譲渡されましたが、残った2本が2022年に引退、首都圏へやって来ることになりました。

JR南武支線での運用にあたり、外観デザイン面では車体帯を南武線(尻手~浜川崎駅間)用に変更するなど転用改造が施されています。

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現行の205系との違いとして、最高速度は10km/hアップ。制御方式が現行の205系より省エネ性能の高いVVVFインバータ制御となります。環境性能だけでなく、「故障に強い車両」という点も注目です。ドア数は現行の205系が4扉なのに対し、E127系は3扉です。

新潟から首都圏へ転属するのも稀な話ですが、2022年3月のダイヤ改正で引退した後も落雷事故でE129系が動けなくなった際に一時的に運用に復帰するなど、珍しいエピソードを持っています。今後はJR南武支線で新しい姿をお披露目してくれるでしょう。

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