世界的にも伸びていて、基盤が備わっているデータセンター市場の可能性とは。

事業成長にも期待ができるデータセンタービジネスとは―――。

―――いま、地方創生をテーマに日本最高品質のデーターセンター環境の構築に注力しているブロックバリュー(Blockvalue Inc.:東京都港区)が、このデータセンター市場について解説し、ブロックバリューのアドバンテージについて教えてくれた。

データセンターを理解できれば、約7割が伸びていく市場と回答

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まずは調査結果から。ブロックバリューは、全国の企業に勤めている役職者の男女 1101 名に「データセンターに関する調査」を実施。

リモートワークの浸透やインターネット上のサービスの利用拡大に後押しされ、データセンターの利用は順調に拡大を続けるなか、今回の調査結果では、日本の役職者への認知率は約3割と、データセンターの理解が広まっていないことが判明した。

いっぽうで、認知している3割の人はデータセンターがどういったことなのかまで理解している割合が8割と高く、知っている人と知らない人における意識の差も浮かびあがってきた。

さらに、データセンターとはどのようなものかの説明の後に、「データセンター」を活用したビジネスが日本に適していると思うかという質問に対しては、約半数が適していると回答、

伸びていく市場かという質問にも、約67%が伸びていく市場と回答し、きちんと理解が進めば、その市場のポテンシャルに気付く傾向も把握できた。

そして、その理由としての回答結果として、「企業データの安全保管」が 1位、続いて「より効率的な業務の実現」、「BCP 対応として災害時などを想定したデータの分散保管」、「ビジネスプロセスの信頼性の向上」が企業メリットとして考えられる回答結果となり、企業にとって様々なメリットがあるものとして受け止められたかたちに。

―――こうした調査結果を受け、ブロックバリュー(Blockvalue Inc.:東京都港区)は、データセンタービジネスの市場動向や期待のポイントや課題点などについて、データ分析・市場予測・企業向けコンサルテーションなどの活動を行っている、住宅・不動産総合研究所 吉崎誠二 理事長が解説してくれた。

データセンター市場の拡大と要因

―――「データセンター」の世界的な動きは?

総務省の令和 5 年版白書によれば、世界の大規模データセンターの数は、2022 年第 2 四半期末に 800 を超え、2021 年第三四半期末には 700 超であったことからも分かるように、近年増加傾向が継続しています。

この急速な成長は、デジタル化が進む現代社会において、企業や組織がますます多くのデータを保管・処理する必要性を反映しています。

世界のデータセンターの市場規模は、22 年には約 27 兆円で 21 年比 32.3%増となっており、この数値はデータセンターがますます重要なインフラストラクチャーとして位置づけられていることを示しています。

特に、COVID-19 パンデミックの影響を受けた業界において、データセンターの需要は急速に拡大しています。

日本のデータセンター関連の市場規模も、22 年には 2 兆円を超え、今後数年間で更なる成長が期待されています。

この成長の背景には、企業のデジタル化の推進、クラウドサービスの普及、さらには IoT や AI の活用が挙げられます。

一方で、世界のデータセンター容量に占める割合を見ると、米国が過半数を超えており、日本はまだまだその影響力を高める余地があります。

技術革新や法制度の整備などを通じて、日本が世界のデータセンター市場において一層の存在感を示していくことが期待されます。

日本のデータセンター市場の現状と展望

―――「データセンター」の日本の状況は?

データセンター市場は、日本でも着実に成長を遂げており、その成長の潜在性は未だ開拓途上にあります。

現在の市場規模は米国に比べると小規模ですが、これはまさに成長の余地が大きいことを示唆しています。

日本では、オフィス、レジデンス、商業施設、物流施設など、さまざまな特化した銘柄が存在しますが、一方で米国ではデータセンターに特化した REITも登場し、その規模の大きさがうかがえます。

今後、データセンターの重要性がますます広まることが予想される中、市場規模は拡大し、成長を続けるでしょう。そして、いずれはデータセンター特化 REIT の上場も期待されます。

この動向は、データセンターがビジネス環境においてますます不可欠な存在となり、その重要性が認識されていることを示しています。

データセンターの進化は、企業のデジタル化が進展する中で、ますます顕著になるでしょう。

そのためには、市場のニーズに応え、適切なインフラストラクチャーを提供することが不可欠です。

このような状況下で、日本のデータセンター市場は大きな機会を秘めています。

企業や組織がますますデジタル化に注力する中、高性能で信頼性の高いデータセンターがますます需要を呼び起こすことでしょう。

この成長には、安定したインフラストラクチャー、最新のテクノロジー、そして運用の効率化が必要です。

日本のデータセンター市場はこれらの要素を組み合わせ、新たな成長をもたらすことが期待されます。

安定供給と豊富な水資源が生む日本の魅力

―――「データセンター」が日本に適している要素は?

近年、エネルギー価格の上昇が続いていますが、日本における「データセンター」関連ビジネスにおいては、電力・通信の安定性が確保されており、さらに大量の水が安価に手に入るという利点があります。

これらは、日本がデータセンターの適した環境を提供している大きな理由です。

日本のデータセンター施設の数はまだそれほど多くありませんが、今後は特に外部委託するタイプのデータセンターの需要が増えると予想されます。

その理由として、国内のデータセンターを活用することがセキュリティ的にも安心であると考える企業が増加することが挙げられます。

この動向を受けて、日本のデータセンター業界は成長の機会を見出しています。

安定したエネルギー供給と豊富な水資源を背景に、日本のデータセンターは国内外の企業にとって魅力的な選択肢となっています。

今後の展望としては、国内のデータセンター市場がますます活況を呈し、日本がデータセンター業界における重要なプレーヤーとなることが期待されます。

データセンターのビジネス価値の重要性

―――「データセンター」はビジネス的にどのようなメリットや意義があるのか?

データの安全保管や災害時の保管体制の確立は、企業の信頼性を高める重要な要素です。

安定したシステム運用は、企業が使うシステムやサービスの信頼性を担保し、顧客や取引先からの信頼を築く上で不可欠です。

このような理由から、データセンターは「企業にとって必要不可欠な存在」であり、「企業成長に寄与するもの」と位置付けられます。

データセンターは、企業の業務における重要な情報資産を安全に保管し、災害時にも迅速かつ確実に復旧を支援する役割を果たします。

そのため、企業はデータセンターの重要性を認識し、ますますその利用を増やしていくことが予想されます。

また、データセンターの存在は単なる情報の保管場所にとどまらず、企業の成長を支える要素として位置づけられます。

安定したインフラストラクチャーの提供により、企業はより効率的に業務を遂行し、顧客に価値を提供することが可能となります。

このようなメリットを享受することで、企業は競争力を強化し、市場での地位を確立することができます。

したがって、データセンターは今後も企業の重要なパートナーとして、さらなる需要増加が見込まれます。

安全性と信頼性を提供するデータセンターの存在は、企業の持続的な成長と競争力強化に不可欠な要素として位置づけられています。

データセンターサービス企業の役割と価値

―――「データセンター」の構築に必要な要素とは?

時折、企業が日々の業務で運用するシステムに不具合が生じ、大きな影響が発生するニュースを目にします。

また、保管していたデータが流失したり、保有データを紛失したという事例も報道されています。

企業にとっては、システムの安定稼働やデータの安全性が当たり前のこととして考えられがちですが、それは容易なことではありません。

特に、大規模な災害が発生した場合には、被害を最小限に抑えるための対策が不可欠です。

このような課題に対処するには、自社内での対応だけではリスクが高く、人材の採用やコスト、トラブル対応の分散などの観点からも難しいと考えられます。

そのため、外部のデータセンター機能と連携し、リスクヘッジを行うことが重要です。

高度な専門知識を有するデータセンターサービス企業の活用が求められています。

このような状況下で、データセンターサービスを提供する企業が更なる成長を遂げることが重要です。

高度な技術と経験を持つ専門家によるサービスは、企業に安心感を提供し、業務の安定性とデータの安全性を確保する上で不可欠です。

(以上 解説:住宅・不動産総合研究所 吉崎誠二 理事長)

コンピュータに手足と笑顔を与え、世界中の計算力を底上げするブロックバリュー

高速な計算処理が可能な GPU サーバーの製造と販売するブロックバリュー(Blockvalue Inc.:東京都港区)で、世界中の計算力を強化するための新しい技術革新へ―――。

「GPU は、人工知能の開発においても使用される高性能なコンピュータの頭脳です。

コンピュータに手足を与えたのがロボットであり、例えば洗濯機はボタンで指示通りに動作します。

しかし、その計算力を人間の頭脳と同程度に高めると、コンピュータは笑顔になり、つまり感情を理解することが可能になると考えています。

ブロックバリューの使命は、GPU を通じて世界中の計算力を底上げし、次世代のテクノロジーの発展に貢献することです。

日々、技術力を磨き、人間の脳に限りなく近い人工知能の実現を目指しています。

当社は、顧客のニーズに応じたカスタマイズされたソリューションを提供し、革新的なテクノロジーと高度な専門知識を駆使して、ビジネスに革命をもたらすリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。

お客様のビジネスの成長をサポートし、競争力を高めるために、常に最新の技術とサービスを提供し続けています。

また、私たちは強固な専門知識と経験豊富なチームを持ち、お客様の課題に真摯に取り組み、最高水準のサポートを提供しています。

お客様とのパートナーシップを大切にし、信頼と透明性を基盤に、長期的な成功を築いていくことを使命としています」

(ブロックバリュー)

技術力の向上による市場リーダーシップの確立

「ブロックバリューは、最新の技術を活用し、GPU の高い処理能力を生かしたソリューションを提供しています。

特に、人工知能の学習方法として注目されている「ディープラーニング」の分野において、当社は先進的な取り組みを行っています。

ディープラーニングは、EC サービスなどで利用される購買データのレコメンド機能など、日常生活における様々な場面で活用されています。

当社は、このようなディープラーニングによる技術革新に積極的に取り組み、将来の需要を見込んだサービスの提供に努めています。

また、情報の処理速度の向上に不可欠な GPU の計算力を最大限に活用するため、カリフォルニアの技術チームが開発した部品を使用し、日本のエンジニアが組み立てを行っています。

この協業により、当社では高速な GPU マシンの製造が可能となっています。

現在、日本の GPU 市場には競合他社が少ない状況ですが、当社は技術力を更に高め、市場のリーディングカンパニーとしての地位を確立することを目指しています」

(ブロックバリュー)

ブロックバリューの起源と使命

「ブロックバリューは、2022 年に設立されました。当社の創設メンバーには、アメリカで数々のコンピュータ関連事業を成功させた経験を持つ者や、金融・テクノロジー業界で豊富な経験を積んだ者が含まれています。

代表の大西氏は、Amazon、Johnson & Johnson、Crocs などの大手企業で CEO を務めた実績を持つ人物です。

現在、当社は東京に本社を置き、石川にデータセンターを設立しています。

石川にデータセンターを設置した理由は、将来的な電気代の高騰にも関わらず、安定したネットワーク供給を確保するためです。

また、自治体との協力関係も築き、地域社会との連携を大切にしています。

これにより、当社はお客様に高品質で安定したサービスを提供することができる体制を整えています」

(ブロックバリュー)

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