岡山~出雲市駅間を結ぶ特急「やくも」に、2024年4月6日から新型の273系が投入される。国鉄時代から活躍する特急381系は、新型投入により徐々にその役目を終えていくことになる。

沿線には引退間近の381系や試運転する273系に会いに行こうと、鉄道ファンも訪れる。そんななか、特急「やくも」が停車するまち、岡山県高梁市(たかはしし)の観光協会が観光促進を目的としてポストカードを製作した。

「旧車両の退役と新型車両への置き換えをきっかけに、鉄道ファンの皆様をはじめ多くのお客様に高梁市へ訪れていただきたい」(高梁市観光協会)

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デザインは3種類。市内を走る「スーパーやくも」の写真を使用したもの(2種類)、新型の273系を捉えたもの(1種類)。宛名面には「スーパーやくも」「新型やくも」のロゴマーク、高梁をイメージするデザインを添えている。

新型就役前日となる2024年4月5日(金)から、高梁市観光協会高梁支部、高梁観光交流センター、高梁市観光駐車場、城まちステーション、また各種イベントで販売する。

ネット販売の予定はなく、予定数量に達した場合は終売となる。高梁市では、ゴールデンウィーク頃を目標に、本取り組みの第2弾としてクリアファイルを製作中だ。

高梁には「猫城主」もいる

高梁市といえば、鉄道ファンには特急「やくも」や「WEST EXPRESS 銀河」の停車駅である備中高梁駅が有名だ。しかし列車を下りて観光して回った、という方はどのくらいいるのだろうか。鉄道を追いかけていると「駅には下りたけどそれっきり」ということもままあるし、旅行ファンを兼ねていないと「現地で何を見たらいいか分からない」となりがちだ。

そこで高梁市観光協会におすすめスポットを聞いてみたところ、ぜひ行ってほしい場所が見つかった。

国指定重要文化財でもある「備中松山城」だ。

「備中松山城」は日本で唯一の天守が現存する山城。標高430mの臥牛山頂上付近に建っている。JR備中高梁駅から8合目のふいご峠までは乗り合いタクシーを使えば片道1000円ほどで行ける(※前日17時までに予約する必要あり)。そこから天守までは徒歩で20分ほど。入城料は大人500円、小中学生200円。後述する武家屋敷や庭園との共通入館券「備中高梁探訪」もある。

残念ながら新型「やくも」投入時期からはズレるが、9月下旬から4月初旬(特に10月・11月)にかけて雲海に包まれる幻想的な姿を見ることもでき、「天空の山城」とも形容され親しまれているそうだ。歴史ファンならずとも、インスタ映えのする観光スポットとして訪れてみたいという若い方も多いだろう。

しかも、この城には「さんじゅーろー」と名付けられた「猫城主」がいる。2018(平成30)年7月の西日本豪雨ののち保護された推定9歳ほどのオス猫で、名前の由来は備中松山藩の藩士から新選組の七番隊隊長になった谷三十郎。

その可愛らしさと人懐っこさで多くの観光客から愛され、豪雨で落ち込んだ城の入城者数をV字回復させた実績を持つ。「猫駅長」のお城版である。InstagramやFacebookのアカウントもあり、可愛らしい写真を拝むことができる。

他にも、JR備中高梁駅から徒歩で行ける場所として、鉄道フォトスポットとしても知られる石火矢町ふるさと村、国指定名勝「頼久寺庭園」など見所は多い。特急「やくも」とあわせて楽しみたい。

(※写真提供:一般社団法人高梁市観光協会)

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