コラム【鉄の余談】27 2021年に廃止された日高本線に乗りました⑧
※2014年3月撮影
トップ画像は、2014年(平成26年)3月、JR北海道日高本線苫小牧発様似行各駅停車が様似駅に到着する前面展望。苫小牧駅から3時間18分かかって13:36に到着。
ホームに降り立って、東の車止め。
※2014年3月撮影
カメラを少し上に向けるとアポイ岳(810.5m)が見えましたが、頂上は雲の中でした。
※2014年3月撮影
2019年(令和元年)6月、レンタカーで様似駅に行った時に、日高本線終端部から駅を撮りました。
※2019年6月撮影
駅名標。
※2014年3月撮影
様似駅は、1937年(昭和12年)開業。開業当時鉄道は、さらに襟裳岬方面に延伸され広尾線広尾駅と接続する予定でした。
しかし帯広駅から広尾駅までの広尾線84.0kmは、1987年(昭和62年)2月に廃止されました。愛国駅や幸福駅の切符に人気が集まったことが思い出されます。広尾駅も1987年に廃駅となっています。
※『北海道 駅名の起源』(日本国有鉄道北海道総局/1973年)巻末の地図を撮影しました
1957年(昭和32年)気動車導入。蒸気機関車時代、苫小牧~様似間は、6時間以上かかっていましたが4時間に短縮されました。
2015年(平成27年)1月、低気圧による高波で厚賀駅~大狩部駅間の路盤が被災。鵡川~様似間の鉄道運行が休止されました。2021年(令和3年)4月鵡川~様似間(116.0km)の鉄道事業を廃止。様似駅も廃止。
名所案内。日高山脈襟裳岬国定公園、アポイ岳、親子岩も記載されています。
※2014年3月撮影
駅舎とホームには、折返し14:34発の苫小牧行になるキハ40 357が停まっています。出発まで58分ありました。
※2014年3月撮影
2019年6月、鉄道は休止中なので線路は錆びています。
※2019年6月撮影
駅出入口。レンズの汚れ、何時気付くのでしょうねぇ。
※2014年3月撮影
2014年3月の様似駅時刻表。
※2014年3月撮影 オリジナルが縦型なので加工しました
筆者の乗る14:34の後、16時台と18時台に苫小牧行があります。最終の20時台は静内行。
こちらは鉄道が休止中の2019年6月のきっぷ売場。
※2019年6月撮影
駅舎全体、右に様似観光案内所があります。
※2014年3月撮影
5年後の2019年、レンズの汚れは、ありません。
※2019年6月撮影
様似駅廃止後も観光案内所は、駅舎を使用して継続している様です。
駅前の眺め。
※2019年6月撮影
2014年3月は、ほぼ1時間の待ち時間があったので国道336号(襟裳街道)に行って遅い昼食の味噌ラーメンを食べました。残念な味でした。(笑)
その戻り道でJRバス「広尾行」とすれ違いました。かつては広尾まで日高本線が延伸される計画がありましたが、今は、昔。
※2014年3月撮影
駅の西側。踏切はありません。
※2014年3月撮影
キハ40 357で苫小牧に向かいます。苫小牧着は18:53。この車両は、2021年3月に営業運転を終了しています。
※2014年3月撮影 オリジナルの4:3です
2017年1月、東室蘭駅で偶然キハ40 357を見かけました。カラーリングも変わっていませんでした。
※2017年1月撮影
次回は、日高本線の帰路になります。
(文・写真) 住田至朗
※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。
※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)『北海道 駅名の起源』(日本国有鉄道北海道総局/1973年)他を参照しています。
※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。