
東京・浅草の浅草寺にある、ふだんは公開されていない名勝「伝法院庭園」と、大絵馬を収めた「絵馬堂」。この2か所を5日間限定で拝観できる「浅草寺 名勝 伝法院庭園/絵馬堂 特別拝観」が、2026年10月30日(金)〜11月3日(火・祝)に開催されます。今年は、明治時代まで秘蔵されてきた寺宝「浅草寺寛文縁起絵巻」の実物も展示されることが決まりました。
チケットは日付指定制で、前売販売は10月29日(木)までで、当日券は大人2,500円です。昼夜共通で同じ日なら再入場でき、昼は五重塔を望む庭園と絵馬、夜はライトアップと雲海の演出を楽しめます。東武・東京メトロ銀座線・つくばエクスプレス・都営浅草線が乗り入れる「浅草駅」から徒歩約5分なので、秋の浅草散策や、仕事帰りの夜のおでかけにもぴったりです。
昼と夜で異なる見どころと時間割、図録付きチケットや特別祈祷付きのプレミアムチケットに加え、同時に開かれる浅草寺本堂・宝蔵門の無料プロジェクションマッピングも合わせて紹介します。
昼は五重塔を望む名勝の庭園、30分に1回の雲海演出

伝法院庭園は、浅草寺の境内にありながら、ふだんは一般に公開されていない国の名勝です。池の向こうに五重塔がそびえる景色は、雷門や仲見世のにぎわいからは想像しにくい静けさがあります。
会期中は、庭園の文化的な価値や物語を浮かび上がらせる雲海を演出します。時間は9:00〜20:30の間で、約30分ごとに10分ほどです。庭園は撮影できますが、三脚や自撮り棒は使えません。
庭園には砂利や飛び石があり、バリアフリーには対応していません。歩きやすい靴で出かけましょう。
秘蔵の「浅草寺寛文縁起絵巻」第1巻と大絵馬約50点は16時まで

今年の目玉が、寛文2年(1662年)に狩野氏信が描いた全6巻の絵巻「浅草寺寛文縁起絵巻」です。明治時代まで秘蔵されてきた浅草寺の縁起絵巻のひとつで、今回はその第1巻の実物を展示します。
第1巻には、推古天皇36年(628年)、宮戸川(いまの隅田川)で漁をしていた檜前浜成・竹成の兄弟の網に観音像がかかった、ご本尊示現の場面など、浅草寺の始まりが描かれています。あわせて、平安時代・11世紀の国宝「浅草寺経」のうち「観音経」にあたる部分の複製を、ケースなしで間近に見られます。

展示会場の絵馬堂には、歌川国芳や長谷川雪旦、逸見(狩野)一信など歴史的な絵師による大絵馬約50点が収められています。
注意したいのは時間です。絵馬堂の特別拝観は9:00〜16:00(最終入場15:30)で、絵巻もこの時間しか見られません。夜に行くと見られないので、絵巻が目当てなら昼のうちに入りましょう。絵馬堂内は撮影禁止で、自分のスマートフォンで聞ける音声ガイドがあります(イヤホンを持参。会場にWi-Fiはありません)。
夜は「金龍夜会」、17時からのライトアップと30分ごとの舞
夜限定のプログラム「金龍夜会」では、17:00〜21:00に伝法院庭園をライトアップします。さらに、浅草寺の寺舞「金龍の舞」をイメージした約5分のオリジナル舞踊を、絵馬堂の外で17:00から20:00まで30分ごとに上演します。
チケットは昼夜共通で、指定した日なら再入場できます。昼に絵巻と庭園を見て、浅草で食事をしてから、夜にもう一度ライトアップを見に戻る、という回り方もできます。
図録付きや特別祈祷付きのチケットも
チケットは日付指定制です。当日券は各日の前売の売れ行きに応じた残りの枚数だけが販売され、予定枚数に達するとその日の販売を終えます。確実に入りたいなら前売を買っておきましょう。未就学児は無料です。
ほかに、重要文化財「浅草寺伝法院」の保存修理工事を見学するプログラムもあります。2016年から約10年にわたって修理が進む客殿・玄関・書院などを、修理の第一人者の解説付きで回るもので、10月31日(土)・11月1日(日)の各日10時と13時に行います(5,000円、各回10名)。
【概要】「浅草寺 名勝 伝法院庭園/絵馬堂 特別拝観」
日時:2026年10月30日(金)〜11月3日(火・祝)9:00〜21:00(伝法院庭園の最終入場20:30)
絵馬堂(寛文縁起絵巻の展示):9:00〜16:00(最終入場15:30)
会場:浅草寺 伝法院庭園/絵馬堂(東京都台東区浅草2-3-1)。受付・入口は伝法院庭園北側・奥山門付近
アクセス:東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩約5分、都営浅草線「浅草駅」A4出口から徒歩約5分。浅草寺に駐車場はありません
料金(前売/当日):大人(高校生以上)2,300円/2,500円、小・中学生800円/1,000円
図録付きチケット(前売/当日):大人3,800円/4,000円、小・中学生2,300円/2,500円(チケットぴあ・アソビュー!・JTBの予約サイトのみ)
前売販売:2026年10月29日で終了
夜は浅草寺本堂と宝蔵門で無料のプロジェクションマッピングも

特別拝観と同じ期間には、「ASAKUSA CULTURE & LIGHTS 2026(浅草カルチャー&ライツ 2026)」も開かれます。10月30日〜11月3日の18:00〜21:30、浅草寺本堂と宝蔵門の南側に、それぞれ約6分の異なるプロジェクションマッピングを交互に投影します。大絵馬や寛文縁起絵巻、浅草寺ゆかりの浮世絵をモチーフにした映像で、観覧は無料、申し込みもいりません。
本堂への投影は浅草寺で初めて、宝蔵門は昨年の初開催で15万人を超える人が訪れました。主催者は、始まった直後はとても混むため、なるべく遅い時間に来るよう呼びかけています。
企画制作は、松本城天守のプロジェクションマッピングなども手がけた一旗。主催は浅草カルチャー&ライツ実行委員会で、JTBが特別協力しています。
夕方まで特別拝観で庭園と絵巻を見て、暗くなったら本堂と宝蔵門の光の演出へ。秋の夜長に、浅草寺で1,400年の歴史に触れる一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(画像:一旗)
鉄道チャンネル編集部
(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)