
航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)で、2026年11月3日(火・祝)に「入間航空祭2026」が開催されます(8:00開門〜15:00終了、入場無料)。華麗なアクロバット飛行を披露する「ブルーインパルス」(11:05〜11:50)はもちろん、今季最大のハイライトとして航空ファンが注目しているのが、朝9時28分から行われる電波情報収集機「YS-11EB」の展示飛行です。戦後初の国産旅客機YS-11を改修し、いまや日本国内で飛行可能な“最後のYS-11”となった生ける伝説の機体が、白昼堂々と首都圏の空を舞う極めて貴重なフライトとなります。
電車は、西武池袋線の稲荷山公園駅・入間市駅、西武新宿線の狭山市駅の3駅からアクセス可能。会場最寄りの稲荷山公園駅は8時〜10時台に大混雑し、駅からメインエリアに着くまで時間がかかる見込みですです。池袋線は池袋〜入間市・飯能間で臨時電車を運転する特別ダイヤです。駅直結ゲートでの手荷物検査待ちも含めると会場に入るだけで大幅なタイムロスが発生するため、早めに行くのおすすめです。
この記事では、展示飛行とステージのタイムスケジュール、3駅からの徒歩ルート、混雑回避のコツ、交通規制と駐車場、持ち込み禁止物、会場マップと売店まで、公式の案内図とあわせて分かりやすくお伝えします。
入間航空祭2026の開催概要|11月3日8〜15時、入場無料
入間航空祭は、航空機の展示飛行や航空自衛隊の装備品の展示などを通じて、航空自衛隊と入間基地の活動や任務への理解を深めてもらうための行事です。
【概要】入間航空祭2026
開催日時:2026年11月3日(火・祝)8:00〜15:00(開門8:00)
入場料:無料(どなたでも参加可能)
会場:航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市稲荷山2丁目3番地)
主催:航空自衛隊入間基地
展示飛行:9:00〜14:00ごろ(YS-11EBは09:28~09:33ごろ、ブルーインパルスは11:05〜11:50ごろ)

展示飛行の時間は、飛行部隊との最終調整の時刻で、イベントの進行や天候などで一部が中止や変更になる可能性があります。多少の雨であれば開催しますが、天候によって催物の一部を変更する場合があります。当日の開催は入間基地のホームページとX(@jasdf_iruma)で発信するとしています。
11:05ブルーインパルスと、もう一つの目玉9:28〜9:33「YS-11EB」
11:05からのブルーインパルスの約1時間半前、9時28分から9時33分には、電子飛行測定隊のYS-11EBの展示飛行が予定されています。
ブルーインパルスは、華麗なアクロバット飛行(展示飛行)を専門に行う特別チームで、宮城県の松島基地に所属する「第4航空団第11飛行隊」です。全国の航空祭や大イベントで、空に白いスモークで美しい図形を描いたり、一糸乱れぬチームワーク飛行を披露し、航空自衛隊の「顔」としても人気を集めています。
S-11EBは、戦後初の国産旅客機として知られる「YS-11」を改修した機体です。周辺国の電波を集める「シギント」と呼ばれる任務に就いており、アンテナの覆いを付けた外観が特徴です。航空祭でも見る機会の少ない機体で、貴重な機会になります。
日本国内で空を飛ぶ「最後のYS-11」という希少性
「YS-11」は、第二次世界大戦後に日本の航空技術者たちが総力を挙げて開発・製造した、戦後唯一の国産のプロペラ旅客機(双発ターボプロップ機)です。通商産業省(当時)主導のもと、三菱重工業や川崎重工業などが参画した日本航空機製造株式会社が、開発・製造しました。全長約26.3m、全幅約32mで、およそ60〜64人乗りの中型機です。
1962年の初飛行後1965年から就航し、国内のローカル路線や海外の航空会社、自衛隊などで広く活躍しましたが、すでに民間航空会社や海上保安庁、海上自衛隊からはすでに全機退役しています。

航空自衛隊のYS-11
航空自衛隊でも、輸送機型(YS-11P)、飛行点検機(YS-11FC、2021年引退)、電子戦訓練機(YS-11EA、2025年に退役)が次々と姿を消しました。現在、日本国内で飛行可能な状態を維持しているYS-11は、入間基地の電子飛行測定隊に配備されている「YS-11EB」わずか数機のみとなっています。
YS-11EBは、エンジンを載せ替えた改造機(スーパーYS)で、周辺国の電波情報・レーダー信号を収集する任務を担う電子測定機です。その機密性の高さゆえに、過去の航空祭では展示飛行はおろか地上展示すら滅多に行われませんでした。

現在、入間基地には後継となるC-2ベースの大型情報収集機「RC-2」の配備が進んでおり、YS-11EBも退役へのカウントダウンが始まっています。今年が飛ぶ姿を見られる最後の入間航空祭になるかもしれなません。
【概要】YS-11EBの展示飛行
飛行時刻:2026年11月3日(火・祝)9:28〜9:33(公式プログラムより)
所属:電子飛行測定隊
機体:YS-11を改修した電波情報収集機
飛行の時刻は、ブルーインパルスと同じく、変更や中止になる場合があります。YS-11EBは、最寄り駅が混み合う8時〜10時台の飛行ですので、見たい方は9時28分までに観覧場所へ着けるよう、早めの到着を考えましょう。混雑を避ける方法は、記事の後半で紹介します。
タイムスケジュール、YS-11EBは9:28〜9:33、ブルーインパルスは11:05〜11:50

公式プログラムによる展示飛行の時刻は、次のとおりです。
【展示飛行】(公式プログラムより)
9:00〜9:01 C-2 オープニングフライト(空挺降下)
9:28〜9:33 YS-11EB
9:34〜9:48 CH-47J
9:49〜10:04 T-4
10:05〜10:20 C-2 & U-4
11:05〜11:50 ブルーインパルス
13:30〜13:45 U-680A
13:45〜14:00 C-2
午前は9時から10時台に基地所属機などの展示飛行が続き、11時05分からがブルーインパルスの展示飛行です。午後は13時30分にU-680A、13時45分にC-2が飛びます。

展示飛行のほかにも、ステージや訓練展示があります。時刻は公式のプログラムで次のように案内されています。
【ステージ・訓練展示】(公式プログラムより)
基地軽音楽部の演奏:10:30〜11:00(催物会場)
自衛太鼓の演奏:12:45〜13:15(催物会場)
警備犬訓練展示:9:45〜10:15、13:00〜13:40(第5訓練場)
広報大使の発表会・花束贈呈:時刻は上のスケジュール表を参照
【地上展示】(公式プログラムより)
C-2、U-4:第2輸送航空隊
U-125、U-680A:飛行点検隊
T-4:中部航空方面隊司令部支援飛行隊
CH-47J:入間ヘリコプター空輸隊
YS-11EB:電子飛行測定隊
F-15、F-35:小松基地 第6航空団
F-2、U-125A:百里基地 第7航空団
UH-60J:百里救難隊、新潟分屯基地 新潟救難隊
E-2D:三沢基地 第601飛行隊
C-130H:小牧基地 第1輸送航空隊
T-7:静浜基地 第11飛行教育団
UH-2:陸上自衛隊
【参考】ブルーインパルス展示飛行の場所とタイミングをチェック!2026年秋以降の航空祭・イベント日程
池袋線は特別ダイヤ!稲荷山公園駅・入間市駅・狭山市駅の3駅から行ける
会場へは、次の3駅から行けます。西武鉄道は、最も混雑する8時〜10時台を避けた来場を呼びかけています。

【3駅からのアクセス】(西武鉄道・入間基地の案内)
稲荷山公園駅(池袋線):「稲荷山門」「北門」まで徒歩約5分
入間市駅(池袋線):「正門」まで徒歩約15分
狭山市駅(新宿線):「狭山市役所門」まで徒歩約10分

池袋〜入間市・飯能間で臨時電車、一部は行先を延長
西武鉄道は、航空祭の当日、池袋線を特別ダイヤで運転します。池袋〜入間市・飯能間で臨時電車を走らせるほか、一部の定期電車を入間市行き・飯能行きとして行先を延長し、稲荷山公園駅に発着する電車を増発します。新宿線は通常ダイヤです。
西武鉄道のWebサイト「乗換案内」で日付を11月3日に指定すると、特別ダイヤを調べられます。

稲荷山公園駅の臨時改札はクレジットカードのタッチ決済に非対応
稲荷山公園駅の臨時改札口は大変混雑します。改札機がクレジットカードのタッチ決済に対応しておらず、別の端末での処理になるため、通過にとても時間がかかる見込みです。チャージ済みの交通系ICカード(PASMOやSuicaなど)を使いましょう。
西武線内で小児用ICカードを使うと、1乗車50円の均一運賃になります。小児用ICカードは、あらかじめ準備しておく必要があります。
混雑回避のコツと12時以降の入場制限

西武鉄道によると、例年、稲荷山公園駅と狭山市駅は大変混雑します。
今年の開門時刻も昨年と同じ8時で、最も混む8時から10時台は、駅からメインエリアに着くまで長い時間を要する可能性があります。同じ時間帯に最大60分かかる見込みと案内されています。
混雑を避けるコツは、次の3つです。昨年のような、狭山市駅を使うとポイントがもらえるキャンペーンは、今年の西武鉄道の案内には載っていませんでした。
【混雑を避ける3つのコツ】
1.8時〜10時を避ける(早朝に着くか、午前の遅い時間に来る)
2.稲荷山公園駅だけでなく、入間市駅や狭山市駅の利用も考える
3.交通系ICカードにチャージしておく(稲荷山公園駅の臨時改札はタッチ決済に非対応)
12時以降は、基地内の通行が制限されます。北門と臨時改札口は出門のみになります。12時以降に入場するときは、正門または稲荷山門を使いましょう。狭山市役所門は、通行制限がありません。公式のプログラムと西武鉄道の案内に、同じ内容が書かれています。
交通規制と駐車場|基地に駐車場はなし、電車での来場を
入間基地に来場者用の駐車場はありません。周辺の道路も大変混雑するため、基地の近くまで車で送迎することも控え、公共交通機関で来るよう案内されています。
午前7時から午後5時までの間、稲荷山公園駅南口から狭山警察署手前の信号までの区間については車両通行止めとなり、歩行者と自転車だけが通れます。茶の花通りは、同じ時間帯に車両が一方通行になります。

自転車やバイクは、基地内には乗り入れられません。駐輪場は用意されますが、台数に限りがあり、いっぱいになると受け付けが終わります。バイクの駐輪場は正門だけです。
車いすなどの理由で車で来る場合は、公式サイトに別の案内ページ(2026年9月11日更新)があります。
会場マップと売店、食べ物は第4・第5売店とキッチンカー、売店は15時まで
会場は、メインエリア、ランウェイビューエリア、キッズエリアなどに分かれています。公式のマップには、各門とトイレ、救護所、売店の場所が載っています。

【売店】(公式プログラムより)
物販:第1・第2・第3・第5売店
食品:第4・第5売店
キッチンカー:第3売店
飲料:第1〜第5売店
営業時間:15:00まで(出店場所は予告なく変更されることがあります)

売店は5か所あり、営業は15時までです。昨年度版の公式FAQでは、酒類を扱う店はなく、酒類の持ち込みも禁止とされています。

ランウェイビューエリアは、滑走路の近くに設けられ、普段とは違う視点で航空祭を見られる場所です。消防小隊や高射部隊の装備品の展示があり、装具試着エリアでは隊員が使う装具を体験で着けられます。キッズエリアには、小学生以下の子ども連れの家族だけが入れます。
持ち込み禁止物と禁止行為|ドローン・脚立・三脚・テント・酒類はNG

基地内への持ち込み禁止物が示されています。
小型無人機(ホビードローンを含む)、一脚・三脚・脚立(地面より高い位置から撮影するために使うもの)、テント、椅子、キャリーカート、レジャーシートなどは持ち込めません。酒類、刃物類、銃玩具類やレーザー光線を出す機械、ハンマーなどの鈍器、ガソリンなどの危険な液体やスプレー缶、キックボードやスケートボードも禁止です。
公式の注意事項には、ペットなどの動物(補助犬を除く)の持ち込み禁止も書かれています。

基地内では、立入禁止区域への立ち入りや、政治的な宣伝活動・ビラ配りも禁止です。無許可の営業や勧誘、集会や演説、のぼりの使用、指定場所以外での飲酒や喫煙も認められていません。係員の指示には必ず従いましょう。
その他、一般来場者用の手荷物預かり所はなく、建物のトイレは使えず仮設トイレを使うと案内されていました。荷物は少なめにして、歩きやすい服装で行きましょう。
11月3日は、朝の8〜10時台を外して来るか、午前の遅い時間にゆっくり着くかで、1日の過ごし方が変わります。TS-11YS-11EBを基地内で見るなら8時の開門前を目指し、11時05分からのブルーインパルスに間に合わせるなら遅くとも11時前には会場に入っておくと安心です。
混雑などを避けるには「8〜10時台の稲荷山公園駅の混雑を避けて出発時間を決める」ことと、「交通系ICカードにチャージして、帰りの改札も慌てないようにする」ことを心がけましょう。秋の青空にブルーインパルスの展示飛行を見に、入間基地へ出かけてみてはいかがでしょうか。
(画像:航空自衛隊入間基地、西武鉄道、入間市、PIXTA、鉄道チャンネル)
鉄道チャンネル編集部
(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)