JR東海は、新幹線や在来線のホーム可動柵、エレベータなどの機械設備をネットワーク化し、稼働状況や故障状況を遠隔でリアルタイムに把握できる状態監視システムを導入する。

おもな監視対象設備は、ホーム可動柵(新幹線・在来線)、台車温度検知装置(新幹線)、車両床下温度検知装置(在来線)、融雪装置(新幹線・在来線)、エレベータ(新幹線・在来線)、冷暖房装置(新幹線・在来線)、台車組立装置(新幹線)、車輪旋盤装置(新幹線・在来線)。

これら各設備をネットワーク化し、設備の稼働状況や故障状況を表す各種データ(例:電流値、温度など)を事務所で一元的に管理。

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故障発生時、係員が事務所で各種データを基に故障状況を予め把握した上で現地におもむき、新たに導入するタブレット端末を活用しつつ、復旧作業を実施。

同システムの導入で、故障発生時の復旧作業の迅速化を図り、定期検査の省力化を実現させる。

同システム稼働時期は2020年度末より順次。

工事費は約32億円。

将来的には、状態監視によって得られる各種データを故障の未然防止などに活用し、設備の安定稼働の実現にむけた取り組みもすすめていく。