5年前の2016年熊本地震で崩落した、阿蘇の玄関口「阿蘇大橋」は、架け替え工事を経て復興のシンボル「新阿蘇大橋」として、3月7日15時に開通する。

これで阿蘇地域のすべての幹線道路が復旧。完全復興にむけ、鉄道も一歩ずつ前進している。

阿蘇広域観光連盟は、懸命な復旧作業が続く新阿蘇大橋周辺エリアのいまを描いた、復旧・復興イラストマップ↑↑↑を公開。鉄道や道路、観光地などについての近況を伝えた。

新阿蘇大橋展望所「ヨ・ミュール」

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新阿蘇大橋のたもと(東側)に、2021年3月7日、新たにオープンする展望所。立野峡谷の絶景を望めます。仮設住宅の集会場(みんなの家)を移築した休憩所もできる。

JR豊肥線

熊本と大分を結ぶ鉄道。2020年8月8日に全線開通を果たした。通勤・通学のための地元民の足として、そして観光客むけの 特急 あそぼーい!、特急 九州横断特急 なども走る。

旧東海大学阿蘇キャンパス

約1000人の学生が学ぶキャンパスが被災。震災遺構として、2020年8月から地表地震断層と被災した旧1号館が一般公開されている。

北側復旧道路(二重峠トンネル)

創造的復興として、2020年10月3日に新しくできた自動車専用道路。大津町と阿蘇市を10分でつなぐ。

数鹿流崩之碑展望所

熊本地震でも最大級の土砂崩れ(数鹿流崩れ)が発生した場所。再発防止のための安定化工事を終え、2020年10月3日には下を通る国道57号線(立野キャニオンロード)も開通した。展望所からは崩落した旧阿蘇大橋の橋桁、そして新阿蘇大橋を望める。

南阿蘇橋

長陽大橋や新阿蘇大橋の周辺から南阿蘇側に見える赤いアーチ橋。新阿蘇大橋から黒川地区へと延びる県道325号線に位置する。2021年3月ごろ開通予定。

旧長陽西部小学校

被害の大きかった黒川地区にある小学校跡では、地震に関する展示が行われている。現在は改修工事中のため、一般の方は立ち入りできない。

南阿蘇鉄道

立野峡谷を渡るアーチ橋(白川第一橋梁)やトロッコ列車が人気のローカル鉄道。現在は中松~高森の部分運行中。2023年夏ごろには、立野~中松も含め、全線開通予定。

「復興にご尽力くださっているすべてのみなさまに、心より感謝申し上げます」(阿蘇広域観光連盟)