川崎重工は、ニューヨーク州通勤電車 PA―5 72両の追加製造、現在運行中の「PA-5」350両のオーバーホール工事を受注。

受注総額は約2億4000万米ドル(約266億円)。PA―5 は、ステンレス鋼製 15m級 8両編成。

ニューヨーク・ニュージャージー港湾局トランスハドソン公社(PATH、Port Authority Trans-Hudson Corp)から、川重アメリカ現地法人 Kawasaki Rail Car,Inc.(KRC、ニューヨーク州ヨンカース市)を通じての受注。

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追加車両は、構体製作をリンカーン工場(Kawasaki Motors Manufacturing Corp., USA、ネブラスカ州)で、機器取付・最終組立および機能試験をリンカーン工場とKRCヨンカース工場(ニューヨーク州)の2か所で実施。2021年から2022年にかけて納入する。

350両のオーバーホールは、ヨンカース工場で、2018年から2024年の6年にわたり、順次実施する。

今回受注した72両は、2009年から2012年にかけ、川重が納入した PA-5 350両の増備車両。

ニューヨークとニュージャージーを結ぶ通勤路線で営業に就く。

また、PA-5 の高い信頼性を長期的に維持していくことを目的とし、川重がオーバーホールを実施する。

今回の受注で PA-5 の累計受注両数は422両に。現在 PATH が運用する電車のすべてが川重製。今回さらにその数を伸ばし、オーバーホールもすべて川重が行う。