手前には高輪ゲートウェイ駅やJR線の線路も再現された「品川開発プロジェクト」の大型模型(筆者撮影)

左右およそ3メートルに4棟の⾼層ビルが建ち並ぶのは、JR東日本が山手・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅前で取り組む「品川開発プロジェクト」の大型模型。2024年1月24~26日に横浜市のパシフィコ横浜で開かれた、商業施設の総合展示会「SCビジネスフェア2024」のJR東日本グループのブースに展示され、来場者の目を引き付けた。

フェアは日本ショッピングセンター協会(SC協)が主催し、国土交通省、経済産業省、農林水産省などが後援。今回が48回目という歴史ある展示会だ。

JRグループはJR東日本、JR東海、JR西日本の本州3社のほか、JR四国が初出展。私鉄も東急グループや京浜急行電鉄、東京メトロなどのほか、関西圏から阪急阪神グループや、Osaka Metro、近鉄グループホールディングスなどが出資する大阪地下街が参加した。

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駅ビルや高架下の商業施設の機能は、あくまで料理を盛り付けるための「器」。おいしい料理を提供するのは、入居するテナントというわけだ。

フェアには100円ショップの大創産業や、創業48年の名門クレープチェーン・マリオンといった人気テナントも参加し、鉄道会社などと熱心な商談を繰り広げた。

JR東日本の大型案件・品川開発プロジェクトでは、高層ビルの一部が商業ゾーンに充てられる。キーテナントとして新宿や北千住などで駅ビルを運営する、グループのルミネの出店が予定される。

SC協によると、2024年は全国27施設のSCが開業を予定。鉄道系では、3月に「くるふ福井駅」(運営会社=金沢ターミナル開発)、「TAKAMATSU ORNE(タカマツオルネ)」(JR四国など)、今春に「CoCoLo新潟」(JR東日本新潟シティクリエイト)、7月に「Shibuya Sakura Stage」(東急不動産など)、「KITTE大阪(JPタワー大阪)」(JR西日本など)、「ゆめが丘ソラトス」(相鉄アーバンクリエイツなど)の3件、今秋に「所沢駅西口開発」(西武リアルティソリューションズなど)の7施設のオープンが予定される。

記事:上里夏生

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