JRグループは2日、2025年度も「秋の乗り放題パス」および「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」を発売すると発表しました。このきっぷは期間限定で全国のJR線の普通・快速列車(普通車自由席)が3日間乗り放題になるというもので、毎年春・夏・冬に発売される「青春18きっぷ」の実質的な秋季版とも。秋の行楽シーズンに鉄道の旅を満喫したい方にぴったりのフリーパスと言えるでしょう。

【参考】
「青春18きっぷ」の完全ガイド! 購入方法、価格、使い方、新ルール、乗り継ぎのコツまで徹底解説! 乗り放題でお得な鉄道旅へ
https://tetsudo-ch.com/13008280.html

3日間JR普通列車が乗り放題!「秋の乗り放題パス」

「秋の乗り放題パス」は、全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、およびJR西日本宮島フェリー(※)が連続する3日間、自由に乗り降りできるきっぷです。価格は大人7,850円、こども3,920円で、のんびりと景色を楽しみながら移動する旅にぴったりです。ただし、1枚を複数人で利用したり、他人へ譲渡・貸与することはできません。自動改札は利用できます。
※別途、現地にて宮島訪問税(100円)が必要

【発売期間】
2025年9月12日(金)から10月17日(金)まで

【利用期間】
2025年10月4日(土)から10月19日(日)までの連続する3日間
※発売開始以降、利用開始日の1ヶ月前から発売
※10月17日利用開始分まで発売

【値段】
おとな 7,850円、こども 3,920円

【発売場所】
全国のJRの主な駅(指定席券売機を含む)、JRの旅行センターおよび主な旅行会社

利用のポイントと注意点

このきっぷは、原則として特急列車(新幹線を含む)や急行列車、普通・快速列車のグリーン車指定席には乗車できません。これらの列車を利用する場合は、別途特急券や急行券、乗車券を購入する必要があります。ただし、一部区間では特例として特急列車の普通車自由席などを利用することができます。

・石勝線:新得~新夕張間(普通車指定席の空席)
・室蘭本線:東室蘭~室蘭間(普通車自由席)
・奥羽本線:新青森~青森間(普通車自由席)
※上記3路線では、同一列車で区間外にまたがって利用する場合、当該特急列車の全乗車区間の乗車券・特急券が必要。

・佐世保線:早岐~佐世保間(普通車自由席)
・宮崎空港線:宮崎空港~宮崎間(普通車自由席)
※上記2路線では、同一列車で区間外にまたがって利用する場合、区間外の利用する区間の乗車券・特急券が必要。

また、JR線と接続する一部の第三セクター鉄道線も、JR線へ乗り継ぐ場合に限り通過利用が可能です。対象となるのは青い森鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくいの指定された区間です。

・青い森鉄道:青森~八戸間(青森・野辺地・八戸)
・あいの風とやま鉄道:富山~倶利伽羅間(富山・高岡)
・IRいしかわ鉄道:倶利伽羅~津幡間(津幡)
・ハピラインふくい:敦賀~越前花堂間(敦賀・越前花堂)
※()内は途中下車可能駅
※途中下車可能駅以外の駅で下車した場合は、別に全乗車区間の運賃が必要です

北海道への旅が便利に!「北海道新幹線オプション券」

「秋の乗り放題パス」と合わせて利用することで、本州と北海道間の移動がお得になる「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」も発売されます。このオプション券を使えば、北海道新幹線「新青森~木古内」間と、道南いさりび鉄道線「木古内~五稜郭」間を1人片道1回利用できます。

【発売期間】
2025年9月12日(金)から10月19日(日)まで

【利用期間】
2025年10月4日(土)から10月19日(日)までのうち1日
※発売開始後、利用開始日の1ヶ月前から発売

【値段】
おとな 4,650円、こども 2,320円

【利用条件】
有効な「秋の乗り放題パス」と併用する場合に限り利用できます。

このオプション券では、北海道新幹線の普通車の空いている席に乗車できます。道南いさりび鉄道線では、木古内駅を除き途中下車はできません。

秋の旅行計画に、お得で自由な鉄道の旅が楽しめる「秋の乗り放題パス」を検討してみてはいかがでしょうか。

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