新潟トランシス発、最新鋭旧型客車35系、いよいよ――。山口線 新山口~津和野間で土休日を中心に走る「SLやまぐち号」の9月以降の運転計画が発表されました。

最新鋭旧型客車35系と組む「SLやまぐち号」は、9~12月の間、土休日を中心に37日間運転。往路は、新山口10:50発、津和野12:59着。復路は津和野15:45発、新山口17:30着。往路は地福駅にて14分停車し、記念撮影などもできます。

定員は245名。1号車がグリーン車で、グリーン車23席。それ以外の2・4・5号車には普通車222席が備わります。5号車には多目的室・多機能トイレ(バリアフリー対応)がついています。また、3号車にはSLの歴史や仕組みを学べる展示スペース、SL運転を体験できる運転シミュレーター(機関士体験走れSL「やまぐち」号)、SLの仕組みをゲームで楽しく学習できる投炭ゲーム(走れSL 缶焚きゲーム)、販売カウンターがあります。

日本海・瀬戸内海を見て新山口入り

また、この35系客車の搬入ルートも明らかになってきました。新潟県聖籠町東港にある新潟トランシスでつくられた35系客車は、トレーラーに載せられて同町藤寄にある黒山駅分岐新潟東港専用線(新潟東港鉄道)で線路の上におろされ、DE10形ディーゼル機関車に引かれて白新線へ。新潟貨物ターミナルからEF510形電気機関車で信越線・北陸線などを伝って吹田貨物ターミナルへ。吹田からはEF66形電気機関車で山陽線を走って新山口へと到着しました。

新山口駅に着いた35系客車は、すぐに報道や関係者に公開され、その模様は本サイト上の 近藤智美の鉄子ブログ「SL「やまぐち」号 新客車公開!!」で伝えています。