ファブラボ最新ツールを使いこなすデザイン志向系エンジニアを養成、2020年春「メーカーズルーム」が誕生する工学部の学生たちに聞く

2019.12.25

プロアスリートと同じパフォーマンスを、誰でも手に入れられる時代がすぐそこまできている―――。

ここは小田急線 玉川学園前駅から歩いて10分。緑豊かな広大なキャンパスに8学部16学科の学び場を構える全人教育の玉川大学。その工学部 エンジニアリングデザイン学科で、プロアスリートや憧れのミュージシャンと同じプレイを再現できる、超画期的スーツが開発されている。

画像はエンジニアリングデザイン学科 知能機械研究室 福田靖教授(写真右)が手がけたロボットスーツ。

なぜ2機あるかというと、ひとつがプロアスリートや鬼才ドラマーの動きをスキャンする身体機能トレース用ロボットスーツ、もうひとつが、そのスキャンしたプロの動きを再現してくれる運動再現用ロボットスーツ。

この2機のスーツで、チャンピオンベルトを保持するボクサーや、超人的なアタックでオーディエンスを圧倒する鬼才ドラマーと同じパフォーマンスを再現してくれるという、まさに夢のロボットスーツ。

「このロボットスーツが普及すれば、後継者不足に悩む伝統工芸や伝統芸能などの課題も解決できるかもしれない。また介護や福祉の現場で短時間でサポートする動きを習得できるといった期待もできる」(福田教授)

こうしたユニークなロボットの研究・開発に代表される、玉川大学工学部エンジニアリングデザイン学科。

気になるのは、この工学部エンジニアリングデザイン学科は、どんな人材育成をしているのか―――。

製品設計からプロダクトマネジメントまで、芸術学部領域も学べる!

21世紀のモノづくりに不可欠な2つの素養を融合した人材を育成―――エンジニアリングデザイン学科。

ここでは、3Dプリンターなどのデジタルツールを活用したエンジニアリングスキルを修得すると同時に、スケッチや製図などプロダクトデザインに欠かせない素養から、プロダクトマネジメント領域まで、ものづくりのスキルを幅広く学び、体現できる。

エンジニアリングデザイン学科は、製品開発や設計製作などを習得できる「メカロボット・電気自動車領域」、プロトタイプ開発や製品試作などの「3Dデザイン・3Dマシン」、商品企画や商品デザインなどの「商品開発・デザイン領域」という、3つの専門領域で構成。デジタルファブリケーションを駆使したモノづくりを体得する人材育成プログラムも展開している。

たとえば、2年次春・秋学期には、最新のデジタルツールをそろえた制作室「デジタルファブ工房」で、作図から製品製造までデジタルツールでつくりこむ必修授業「ファブラボ実験」が学生に人気。

3D CADを使いデジタル環境で作図し、3Dプリンターで出力し造型。レーザーカッターによる素材の切断加工、3Dプロッターでのアクリル板やプラスチックへの2D・3D切削加工など、実践的なものづくりを体得でき、デジタルツールの操作スキルも学べる。

また、よりデザイン志向で、アーティスティックな素養を身につけるために、玉川大学 芸術学部のカリキュラムを履修できる。将来、デザイナーやプランナーをめざす人には、アート領域の学びは大きな力になることから、学部を横断した履修も学生に支持されている。

そして、いま玉川大学で最もホットな話題が……。

メーカーズルームが2020年春オープン!

玉川大学はいま、創立100周年(2019年に90周年)にむけてキャンパスの再整備計画が進行中。

その目玉のひとつが、現在建設中「STREAM Hall 2019」を中核とした「ESTEAM エリア」。この ESTEAM エリアは、科学技術と芸術の融合をめざす玉川学園 ESTEAM(English as a Lingua Franca,Science,Technology,Engineering,Arts,Mathematics)教育の拠点という位置づけ。

2020年春にオープンする STREAM Hall 2019 では、「異分野融合の学びを育む場」をコンセプトに、工学部・農学部・芸術学部の融合を目指した横断的な教育がいよいよ動き始める。

この STREAM Hall 2019 の各フロアのなかでも、工学部の学生たちが注目しているのが、1階のメーカーズルーム。

メーカーズルームは、デジタルファブ工房が進化し、ものづくりの拠点となる新スペース。パソコンや3Dプリンター、各種工作機械などが設置され、工学部だけでなく芸術学部の学生も利用し、学部を超えた交流が図られる場に。

また、製品の構想を仲間といっしょに練るディスカッションスペースと、アイディアをカタチにするプロトタイピングが実践できる場所の拡充を図る。

さらに、エントランスから続く「プレゼンテーションステップス」は、通路であるとともに多くの人たちの目に触れる作品発表の場ともなるという。

そして2020年度から、最新の工作機器を活用した新科目「デジタルファブリケーション」を開設する予定。すでに、ロボット制作など学生主体のプロジェクトも、いろいろ動き出しているという。

―――玉川大学で躍動するデザイン志向系エンジニア養成の現場。気になる人は、公式サイトでその最新情報を、チェック!

<玉川大学>
https://www.tamagawa.jp/
<玉川大学 工学部エンジニアリングデザイン学科>
https://www.tamagawa.ac.jp/college_of_engineering/engineering/
<福田靖教授研究室>
http://fukuda-lab.eng.tamagawa.ac.jp/
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