鉄道車両機器、交通・情報システム、住設機器、環境システムなどを手がけるコイト電工(静岡県駿東郡長泉町)は、千葉・幕張メッセで開催中の鉄道技術展2021で、新幹線車両N700Sに採用されている同社製LED前照灯を展示した。

コイト電工ブースは、このN700S LEDヘッドランプの展示のほか、N700Sグリーン車座席も展示。自社が新幹線N700S車両に貢献する技術を紹介していた。

N700S LEDヘッドランプで注目したいのは、5万時間という長寿命、最大光度5万cd以上。加えて優れたデザイン性やPES式による8割省エネといったアドバンテージ。

また、多灯式というLEDを束にした方式を採用することで、消費電力は、ハロゲンシールドビームの150W、HIDの45Wをはるかに下回る31Wを実現。

さらに、「発光波長に近赤外線領域の波長を含むため、踏切障害物検知装置を干渉しない。信号機メーカーとの試験もクリアし、あらゆる路線で安心して使える」という。

また、デザイン性も進化。「展示されている前照灯は、従来の多灯式前照灯のレンズを分解し、灯体それぞれを独立させモジュール化させた、コイト電工独自開発のもの」とも伝えていた。

―――車両・構造、運行管理、旅客設備、軌道、土木関連他あらゆる鉄道分野の技術が一堂に会する総合見本市、鉄道技術展2021は、幕張メッセ(京葉線 海浜幕張駅から徒歩5分)で2021年11月24~26日 10:00~17:00 開催中。詳しくは、鉄道技術展 公式ホームページへ。

画像:鉄道チャンネル
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/