第12回鉄旅オブザイヤー受賞者(写真提供:鉄旅オブザイヤー実行委員会)

埼玉県さいたま市の鉄道博物館で2023年4月19日(水)、日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰する「鉄旅オブザイヤー」の結果発表および授賞式が行われました。

12回目となる「鉄旅オブザイヤー」、全国の旅行会社から応募された全86商品の中からグランプリに選ばれたのは、「鉄道開業150年記念 JRグループ×日本旅行共同企画 JRでめぐる日本列島周遊の旅14日間」です。

本企画は「一生に一度しかできない思い出に残るような鉄道の旅」をテーマに、13泊14日という国内では稀な長期日程で33都道府県を巡るという日本一周ツアーです。

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「瑞風ラウンジ」における京都鉄道博物館職員による鉄道150年の歴史講座から始まり、京都を特急「サンダーバード」で出発。寝台列車「カシオペア紀行」など様々な特急・新幹線・観光列車・観光船などを乗り継ぎながら、鉄道の歴史や地域の伝統文化に触れていく内容となっていました。

鉄旅オブザイヤーでは「旅のスタート地点のこだわりや乗車する車両の多彩さ、宿泊先や食事の内容など、鉄道150周年という特別な旅にふさわしい豪華なツアー」として評価され、東京駅のツアーなどの特別企画により、鉄道ファン以外も楽しめる素晴らしい企画とされています。

一般部門では鉄道旅行ファンから募集した「夢の鉄道旅行企画」から「ベストアマチュア賞」を選定。

53作品から選ばれたのは、東京都立大学まちのお話し会プロジェクト部の鈴木倖陽さんによる「修学旅行リベンジ 鉄道で密を避けながら京都の歴史をたどる旅」です。新型コロナウイルスの影響で修学旅行が中止となってしまった背景から、京都の鉄道を活かして観光と歴史を学ぶ(修学)の両面を盛り込んだ企画に、リベンジへの熱意が感じられました。