京成電鉄から、2023年度の鉄道事業の設備投資計画が発表になりました。

京成電鉄では、2023年度、鉄道事業で総額193億円(22年度実績比58億円増/+43%)の設備投資を実施します。お客様により安全・快適にご利用いただけるよう、鉄道施設の強靱化や、輸送障害等異常時における対応力強化、計画的な施設更新などの安全対策を強化し、駅施設のリニューアルやバリアフリー化工事、環境負荷の低減など、日々の暮らしに寄り添う、人と環境に優しい取り組みを実施します。

京成電鉄の2023年度の鉄道設備投資計画

1)安全・安心
1. 駅・車内の安全対策の強化
● ホームドアの設置: 駅ホームからの転落や列車との接触による事故を防止するため、押上駅のホームドア設置工事を推進しており、今年度完了します。(東京都交通局と共同事業)
● 駅ホームの改修: 駅ホームにおける老朽化対策の一環として、船橋競馬場駅等において改修工事を実施します。
● 防犯カメラの設置: テロ等の危険行為に対応するため、通勤型車両の車内に防犯カメラの設置を進めます。

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2. 連続立体交差事業の推進
押上線葛飾区内(四ツ木駅~青砥駅間)の連続立体交差事業について、仮下り線工事を進めます。この事業が完了すると、平和橋通りなどの沿線にある11カ所の踏切が廃止されます。

3.京成本線荒川橋梁架替工事の推進
沿線地域防災への取組みとして、国の荒川下流特定構造物改築事業である京成本線荒川橋梁架替工事を事業完了に向け引き続き推進します。

4.耐震補強工事
大規模地震への対策として、市川真間駅等の駅舎、京成八幡駅等のホーム上家、千葉寺駅~ちはら台駅間の高架橋柱等の耐震化に引き続き取り組みます。

5.法面補強工事
集中豪雨などにより法面(線路脇斜面)の土砂が流出することを防ぐため、谷津駅~京成津田沼駅等の法面補強工事を引き続き実施します。

6.鉄道施設の更新・改良
宗吾変電所の設備機器更新を実施し、安定的な電力供給を図るほか、宗吾参道駅において駅の転てつ機と信号機を安全に連動させる装置の更新を実施し、運転保安度の向上を図ります。

2)日々の暮らし
1. 駅施設リニューアル工事
市川真間駅について、2021 年度より着手した耐震補強工事に加え、今年度よりリニューアル工事に着手するほか、青砥駅等のリニューアル工事に着手します。また、八千代台駅ライナー待合室のリニューアルや志津駅および京成酒々井駅トイレのリニューアルを実施します。

2. 駅のバリアフリー化
勝田台駅南口について、エレベーターの設置工事に着手します。また、新千葉駅について、エレベーター・スロープ・バリアフリートイレの整備に着手します。

3. 駅・車内照明のLED化
更なる環境負荷の低減を図るため、各駅構内および車内照明のLED化工事を推進します。

4. 3100形車両の代替導入
アクセス特急用の3100形車両を1編成(8両)代替導入します。

5. 新形式車両(3200形)の導入に向けて
編成車両数が変更できる新形式車両(3200形)の設計を進めます。

6. 定期券 Web 予約システムの導入
定期券(通勤・通学)の予約を Web で受付し、QRコードをお客様へ送付することで自動券売機での発券が可能となり、定期券をスムーズに購入できるシステムを導入します。
(写真/画像:京成電鉄)

今年に入り海外から日本を訪れるインバウンド観光客が増加しているのを感じますので、成田からのアクセス需要は今後も増えていくことが想像できます。成田から首都圏へのアクセスを担う京成電鉄には、需要に応じての3100形の増強や、編成車両数が変更できる新形式車両3200形系車両の早期開発などが期待されています。

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