「ジャパン・レール・パス」も10月から条件付きで「のぞみ」「みずほ」解禁です(写真:T2 / PIXTA)

JRグループは2023年7月26日、「ジャパン・レール・パス」の価格改定および商品内容の拡充に関する詳細を発表しました。外国人旅行者に人気のおトクきっぷに大きな変化が訪れます。

「ジャパン・レール・パス」とは?

このきっぷは外国人旅行者などを対象としたもので、JRグループの新幹線(「のぞみ」「みずほ」を除く)や特急列車、急行列車、快速・普通列車などに乗車できます。東京モノレールや一部バス、フェリーなども対象。グリーン車用・普通車用の2種類があり、それぞれ7日間用・14日間用・21日間用パスの3通りに分かれています。

驚くべきはその価格設定。たとえば2023年7月時点で「普通車用・7日間用」のパスは29,650円です。「のぞみ」に乗れないといった制限はあるものの、一週間使い倒せてこの値段ですから、日本にやって来る外国人旅行者にとってはとんでもないハイコスパきっぷと言えるものでした。

10月から価格改定、「のぞみ」「みずほ」用の利用券も

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「ジャパン・レール・パス」の価格改定については2023年4月時点で「10月頃」とお伝えしていましたが、このほど 2023年10月1日(日) 購入分 から改定されることが明らかになりました。

専用サイト「JAPAN RAIL PASS Reservation」で購入する場合は、10月1日4時(日本時間)から変更。海外のJR指定販売店・代理店で引換証を購入される場合は、購入箇所の現地時間によります。

「ジャパン・レール・パス」の価格。現行の価格は「JR指定販売店・代理店」「専用サイト」で差がありましたが、これを統一し値上げします(画像:JRグループ)

「のぞみ・みずほ利用券」についても詳細が明らかになりました。これまでのように「ひかり」「こだま」などを利用する場合は必要ありませんが、「のぞみ」「みずほ」を利用する場合は、乗車1回につき1枚購入する必要があります。

発売・利用開始日は「ジャパン・レール・パス」の価格改定と同日の2023年10月1日。全国のJRのきっぷうりば(みどりの窓口)、指定席券売機、旅行センターおよびJRが指定する旅行会社で購入できます。

グリーン車用の「ジャパン・レール・パス」をお持ちの方は「グリーン車用・普通車指定席用・普通車自由席用」、普通車用であれば「普通車指定席用・普通車自由席用」が購入できます。グリーン車用と普通車指定席用は列車単位、普通車自由席用は片道単位(列車の指定はなし)での発売になります。

価格は東京・品川~京都で4,960円、東京・品川~広島で6,500円、博多~鹿児島中央で4,500円など。子ども用の設定もあります。

「のぞみ・みずほ利用券」の主な設定区間と価格(画像:JRグループ)

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