2026年4月4日、NHKの人気ドキュメンタリー番組『新プロジェクトX』にて、イギリスを救った日本の鉄道車両部門の逆転劇が放送されます。舞台は2009年、ロンドン五輪を控えたイギリス。事故や遅延が相次ぎ混迷を極めていた鉄道発祥の地に送り込まれたのは、日本で「解体寸前」とまで言われた部門が作り上げた高速鉄道車両「Class 395」でした。日本の技術者がいかにして世界の信頼を勝ち取ったのか。鉄道ファンならずとも、挑戦するすべての人に勇気を与える「執念の物語」は必見です。

新プロジェクトX 英国を救った高速鉄道~崖っぷち鉄道車両部門の逆転劇~

今回の『新プロジェクトX』がスポットを当てるのは、2009年に開通したイギリス初の高速鉄道「Class 395」です。当時、イギリスの鉄道網は施設の老朽化によるトラブルが多発し、信頼性が失墜していました。
そこに登場したのが、日本の日立製作所が手がけた車両です。日本の新幹線の技術をベースにしつつ、イギリス特有の複雑な規格に適応させたこの車両は、その速さと驚異的な正確性から、現地で大きな称賛を浴びました。

このプロジェクトの成功により、イギリスにおける「日本の鉄道」への信頼は不動のものとなり、その後の海外展開へ大きな足がかりとなった記念碑的な出来事です。

新プロジェクトX 英国を救った高速鉄道 (画像:NHK)

番組の大きな軸となるのは、開発に関わった鉄道マンたちの人間ドラマです。当時、日本国内での鉄道車両製造は需要が限られ、担当部門は存続の危機にありました。「これで失敗すれば後がない」という極限状態の中、エンジニアたちは言葉の壁や文化の違い、そして厳しい要求仕様に立ち向かっていきます。
「名もなき鉄道マン」たちが、どのような思いで設計図を引き、現場で汗を流したのか。当時の緊迫した開発現場の裏側が鮮やかに蘇ります。

新プロジェクトX 放送の概要

新プロジェクトX 英国を救った高速鉄道(画像:NHK)

新プロジェクトX 英国を救った高速鉄道~崖っぷち鉄道車両部門の逆転劇~

放送局:NHK総合
初回放送:2026/04/04(土)午後8:07~
再放送:2026/04/10(土)午後11:45~
ネット配信:NHKプラス(2026/04/04 20:52~2026/04/11 20:52)
語り: 田口トモロヲ

新プロジェクトX 英国を救った高速鉄道  「Class 395」(画像:NHK)

鉄道発祥の地イギリスを走る日本発の高速列車 Class 395(クラス395)

Class 395(クラス395)は、日本の新幹線に車両やシステム提供をしてきた日立製作所が、英国向けに製造した高速列車です。2005年に29編成174両を受注し、2009年に営業運転を開始しました。その速さから、「Javelin・ジャベリン(投げ槍)」の愛称でも知られます。この列車は、ロンドンのセント・パンクラス駅から南東部のケント州を最高時速225kmで結んでいます。英国における日本製鉄道車両の先駆けとして、高い信頼性と安全性で知られています。
この列車の登場により、かつては遠かったドーバーの白い崖や、歴史あるカンタベリーの街へのアクセスが劇的に改善されました。「日常の足」としても「観光の要」として走り続けています。

世界を驚かせた日本の技術と、それを支えた人々の熱い志。今回の『新プロジェクトX』は、鉄道が好きな方はもちろん、仕事に向き合うすべての人に響く内容になりそうです。イギリスを走る「日本の誇り」の誕生秘話を、ぜひ見届けてください。
(画像:NHK)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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