国鉄製165系急行形電車の機器類を流用し、JR東日本の大井・大船・大宮・長野・郡山・新津の各工場で54両27本がつくられた107系。

モーターつき車両とモーターなし車両が1両ずつペアを組む2両編成を基本とする107系は、2両のほか、4両や6両と、フレキシブルに両数を変更できる鋼製・ロングシート車両として、東北線、日光線、信越線、両毛線、上越線、吾妻線などで活躍。

その足音や車内の揺れはどこか、1960年代に登場した165系急行 草津を想わせたとか。

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画像は、八ッ場ダム建設で吾妻線 岩島~長野原草津口間が新線に移設される前、2012年夏の風景。

当時は、湘南色の115系や185系、157系色の185系といった変わり者もここを駆けていた。

そして吾妻線を走っていた新前橋電車区の107系は、ステンレス車211系に押し出される格好で引退。

その後、廃車が続いたなか、R7・R13・R15・R16編成の4本が上信電鉄に譲渡され、いまも高崎に姿をみせる。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部