渋谷スクランブルスクエア代表取締役社長 高秀憲明氏

2019年10月24日(木)、開業を間近に控えた「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」にて報道公開および内覧会が行われ、多数の報道陣が詰めかけました。

宮益坂交差点方面より望む渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)外観 画像提供:渋谷スクランブルスクエア

11月1日(金)旧東横線渋谷駅跡地に開業する渋谷スクランブルスクエアは、渋谷駅直結、渋谷エリアで最も高い約230m、地上47階建てとなる大規模複合施設。オフィスエリアと商業エリア、交流エリア、そして渋谷の街を一望できる夜景の綺麗な展望施設「SHIBUYA SKY」を備えています。

展望施設、オフィスフロア、産業交流施設、商業施設からなる渋谷スクランブルスクエア

そのコンセプトは「混じり合い、生み出され、世界へ」――渋谷のスクランブル交差点に面する新たな「SQUARE(街区/広場)」として、ムーブメントを発信し新たな文化を生み出すステージとなることを目指しています。

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渋谷最大級のオフィスエリアには有名IT企業が移転

IT系を中心とした企業が並ぶ

17階~45階は賃貸面積約73,000平米、基準階面積最大約2,900平米(約870坪)という渋谷最大級のオフィスエリアに。

すでにサイバーエージェントやミクシィといった大手IT企業が入居を発表しています。DeNAなどIT企業が多数入居する渋谷ヒカリエ、Google日本法人が居を構える渋谷ストリームに続く一大拠点が誕生することで、ITの街”ビットバレー”渋谷への回帰が盛り上がりそうです。

45階のオフィスフロアからは渋谷の街を360°見渡せる
渋谷ストリーム入口付近では至る所に「グーグル」の文字が

世界最旬の「ASOVIVA」 ショップ&レストラン

商業施設フロアイメージ 画像提供:渋谷駅街区共同ビル事業者

地下2階~14階は「世界最旬宣言」を掲げる商業施設に。営業面積約32,000平米、店舗数213店舗。そのうち7店舗は日本初上陸、49店舗が渋谷エリア初出店。

地下2階~1階まではデパ地下を思わせるFoodsフロアで、新業態となるecute EDITONも出店(駅”外”への出店はマーチエキュート神田万世橋に次ぐ2店舗目)。2階~9階はFashion&Beauty、10階~11階、14階は生活雑貨、12階~13階がレストランフロアとなっています。

12階レストラン「月島もんじゃ MOHEJI」の「伊達鶏のジェノベーゼもんじゃ」
駅ナカ店舗が駅の外に出店する「ecute EDITON」、スイーツを中心に構成されたフロアは甘いもの好きなら見逃せません

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ターゲットは時代の「最旬」を楽しむ人々。

渋谷スクランブルスクエアは客層を上質な審美眼を持つ「PLATINUM PERSON」、向上心や好奇心に満ちた感性の鋭い「MUSE & FAMILY」、自分らしい選択・生き方を好む「FREEDOM PEOPLE」、情報収集力の高い「CURIOUS TRAVELER」に分類し、渋谷に愛着や接点がある顧客の獲得を目指します。

ターゲットイメージ

また、3階・7階・12階にはイベントスペースを設けています。3階の「SCRAMBLE THE FACE」は商業施設のメインフロアに位置する約60平米のイベントスペース。渋谷から世界へ向けて新作発表や異業種コラボレーションなど先進性のあるモノ・コトの発信に最適です。

7階の「L×7」は吹き抜け空間を活用した約95平米のカフェラウンジ機能を持つスペース。12階の「Scene12」はおよそ230平米と他スペースよりさらに広く、併設された本格的な厨房を活用したイベントをはじめ、トークショーやエキシビジョンなど様々な体験イベントに用いられます。

可能性の交差点 SHIBUYA QWS

SHIBUYA QWS「SCRAMBLE HALL」イメージ 渋谷駅街区共同ビル事業者

15階には営業面積約2,600平米の産業交流施設「SHIBUYA QWS」(渋谷キューズ)が誕生。本日の報道公開でも使われた施設内イベントスペース「SCRAMBLE HALL」は面積およそ200平米。3面の200インチスクリーンと3台のプロジェクター、音響設備、ライティングレールなどを備えています。

SHIBUYA QWSは未来共創拠点。年齢や専門領域を問わず、東京大学等の大学関係者やスタートアップ企業など、渋谷に集い活動するグループが交差・交流し、社会価値につながるアイデアや新規事業などを生み出すこと、そして分野を超えた知の融合・価値の創造・クリエイティブ人材の育成を目指します。

渋谷を一望する日本最大級の展望空間

SHIBUYA SKY 屋上展望空間と新宿方面の眺望イメージ 画像提供:渋谷駅街区共同ビル事業者

渋谷スクランブルスクエアの一番の見所といえば、やはり展望施設「SHIBUYA SKY」――地上約230mの高さから渋谷の街を一望できる開放感溢れる展望施設となっています。

14階のチケットカウンターで入場料2,000円を支払い、上昇空間「SKY GATE」を通って45階へ。光に誘導される「LEADING LINE」や天井に設置された約30平米のLEDによるインタラクティブ体験ができる「SENSING HALL」、そして14階と45階を往復する体感型エレベーター「TRANSITION POD」では速度や重力に合わせた天面映像と立体音響により、日常から非日常へ向かう期待感を醸成します。

このゲートを通ってSHIBUYA SKYへ
SHIBUYA SKY TRANSITION POD わずか数十秒で到着するエレベータの天井に時を忘れる仕掛けが施されています

46階は屋内展望回路「SKY GALLERY」として「見る」ことへの新たな気づきを得るためのコンテンツを配置。

10台の4K 70インチディスプレイを用いた「TIME RIVER」は来場者が触れることで内容が動的に変化していくコンテンツ。東側の回廊には目の前の眺望を切り取った街並みを起点として「時間、世界、自分」をテーマに視点の変化を楽しむ「PARALLEL WINDOWS」を設置。約30平米のLEDディスプレイに様々な渋谷のデータをビジュアライズした映像と、目の前の渋谷の眺望を合わせることで渋谷の「今」を表現する「DATA SCAPE」も。

また46階からの景色を一望できるカフェバー「Paradise Lounge」やお土産ショップ「SHIBUYA SKY SOUVENIR SHOP」を展開します。

SHIBUYA SKY TIME RIVER 遠目にはただのパネルですが……
SHIBUYA SKY PARALLEL WINDOWSは近寄るとスクリーンにちょっとした仕掛けが……
SHIBUYA SKY DATA SCAPEにはSNSに投稿された渋谷への言及も流れていました

屋上展望空間には圧倒的な”開放感”を味わえる様々な演出・アクティビティを用意。渋谷交差点を見下ろせる絶景スポット「SKY EDGE」やネットに寝そべって空を見上げる「CLOUD HAMMOCK」、渋谷の最も高い位置から360°見渡せる「GEO COMPASS」、そして日没後にはサーチライト18台で天空を彩る「CROSSING LIGHT」などで構成されています。

寝転がって空を眺められるSHIBUYA SKY CLOUD HAMMOCK
東西南北の方向が分かるSHIBUYA SKY GEO COMPASS
ゆったりと腰かけて渋谷の街を見下ろせるソファも

大規模オフィス、最旬の商業フロア、最先端の産業交流施設、そして渋谷を見渡す屋上の展望空間を備えた渋谷スクランブルスクエア。施設の開業に伴い歩行者動線も整備され、より歩きやすい街へと生まれ変わりつつある”渋谷の象徴”に注目が集まります。ちなみに屋上やオフィスフロアからは渋谷を行きかう電車の姿も見られるので、トレインビュー大好きな人も要チェック。

鉄道チャンネル編集部

※2019年10月25日追記:ecute EDITIONに関する記載を修正し、紹介記事へのリンクを追加いたしました。