只見線列車の〝閃光〟に国土交通大臣賞

鉄道の日祝賀会では真貝JR貨物会長が出発合図で開会を宣言しました。ちなみに真貝会長は銀行出身で、鉄道運転士の経験はありません(筆者撮影)

2つめのセレモニー、「鉄道の日」当日の2022年10月14日には、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで「鉄道の日祝賀会」が開かれ、約530人が出席しました。

主催は鉄道の日実行委で、森地茂実行委会長(政策研究大学院大学客員教授・名誉教授)のあいさつ、斉藤国交相の祝辞に続き、真貝康一JR貨物会長の出発合図で、祝賀会は幕を開けました。

主なメニューは、23回目の「鉄道のある風景写真コンテスト」と「日本鉄道賞」の表彰式。写真コンテストで最優秀賞の国土交通大臣賞を受賞したのは、栃木県の会社員・石木憲さんの「始発列車の閃光」です。

「鉄道のある風景コンテント」で国土交通大臣賞を受賞した石木さん。審査結果と入選作品は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)のホームページで閲覧できます(筆者撮影)

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今月、11年ぶりで全線運転再開を果たしたJR只見線の早戸―会津宮下間で撮影したこん身の一枚は、始発列車のヘッドライトをせん光に見立てました(2022年2月撮影)。

JR東海の新型ハイブリッド車に「日本鉄道賞」

JR東海の新型ハイブリッド車「HC85系」(写真:鉄道チャンネル編集部)

日本鉄道賞の大賞は、本サイトでも紹介の通り、JR東海「新型ハイブリッド車『HC85系』」。

HC85系は、燃費を従来車に比べて35%程度改善、環境性能や車内の静粛性(静かさ)に優れ、鉄道の旅をワンランクアップさせます(古関隆章選考委員長〈東京大学大学院工学系研究科教授〉の講評から)。鉄道の未来を切り開く高性能車に、会場からひときわ大きな拍手が送られました。