「前面展望映像が流れる自販機」も登場 変わり種も増えてきた「鉄道×自販機」事情が面白い【コラム】
タバコ自販機で「お茶」を買う
2008年のTASPO導入や2020年の健康増進法(受動喫煙対策法)全面施行により、減少の一途をたどる「たばこ自販機」――これを利活用して地域特産の茶を販売するというユニークな取り組みが進んでいます。
その名も「Chabacco(ちゃばこ)」。パッケージはタバコの箱風ですが、中に入っているのはスティックタイプのお茶の粉末で、水にもお湯にも溶かせるため、日本茶を手軽に楽しめる商品となっています。「タバコを取り出すと見せかけて、お茶で一服」というジョークグッズ的な使い方もできるのが面白いところ。
販売箇所によっては独特のパッケージデザインを採用し、収集意欲をかきたてます。たとえば西武園ゆうえんち駅では「おとぎ電車」を中心に据えた昭和ノスタルジーを感じられるパッケージの「Chabacco」を販売し、山口線の説明も加えます。
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「Chabacco」はもともと西武HDの新規事業創出専門部署「西武ラボ」から生まれた商品。鉄道関係では伊豆箱根鉄道駿豆線を皮切りに、2021年からは西武鉄道沿線でも販売を開始しました。大井川流域では「ゆるキャン△」コラボパッケージ版が販売されたこともあり、収集家にとっては今後、要・注目の商品となるかもしれません。